ついに生きた「ビッグフット」撮影に成功か、はたまた毎度同じみの「着ぐるみを着た誰か」による悪ふざけなのか…。

 なんとも衝撃的だったのは、10月15日の米ニューズウィーク(WEB版)が報じた動画。コロラド州を走る観光列車に乗っていた夫婦がSNS上にアップしたものには、「山奥を二足歩行するけむくじゃらな謎の生物」が映っていたからだ。当然ながらこの動画をめぐり、UMA研究家の間では議論が沸騰している。

 動画が撮影されたのは、コロラド州のデュランゴとシルバートンの45マイル(約72キロ)を結ぶ観光列車「デュランゴ&シルバートン狭軌鉄道」の車内だった。この路線は1881年にサンワン山地にある鉱山へ人や物資を運び、金銀などの鉱石を搬出するために建設された。一部区間は廃止されたものの、同区間のみ、蒸気機関車を使った観光鉄道として継続。シーズンを問わず、なかなかの人気なのだという。世界のUMA事情に詳しい専門家が解説する。

「撮影された動画には、低い木々が生い茂る山の斜面を毛むくじゃらな生き物が二足歩行のまま、動き回る様子が映っています。この鉄道は鉱石搬出のために通されたとあって、あたりは切り立った崖や急勾配、急斜面が続く険しい山岳地帯。謎の生物が発見された場所に行くためには、列車を途中で降りるか、下からカヌーやカヤックで近づくしかない。仮に誰かが着ぐるみ姿であの場所まで近づけば、必ず目撃者がいるはずなんです。しかし報道以降も、目撃者が現れたという情報は一切ありません。これが何を意味するのか、ということですね」

 全米でビッグフット伝説が初めて報じられたのは、1958年だ。カリフォルニア州の男性が、泥の中で大きな足跡を発見。その写真が新聞に掲載され、大騒ぎとなった。以降、全米各地で猿人のような巨大生物の目撃情報が、幾度となく伝えられてきた。

「実はカナダの千住民族の間では、古くから『Sesquac』という野人がいたという言い伝えがあり、それが太平洋北西部沿岸地方で、サスカッチと呼ばれるようになった。やがて西海岸、内陸部、東海岸でビッグフット伝説として広がったのではないかとみられています。ビッグフットの中にはサスカッチのほか、ヨーウィースカンク・エイプ、ヤヤーリと呼ばれる謎の生物がいますが、いずれも人間に毛深い猿と熊を合わせたような体型で、二足で歩行する。今回の動画が本物のビッグフットなら、まさに世界的な大発見です。専門家が大挙して現地調査に向かったとの情報もあるので、今後の展開が楽しみですね」(前出・UMA事情に詳しい専門家)

 近い将来、謎に包まれた未確認生物の正体が解き明かされるかもしれない。

ジョン・ドゥ

アサ芸プラス