サウジアラビアが2年連続でのワールドカップ(W杯)開催を目論んでいるようだ。

男子のW杯は2022年にカタールで、女子のW杯は2023年にオーストラリアニュージーランドで開催された中、2026年の男子W杯はアメリカ、カナダメキシコの3カ国共催が決定している。

また、2030年の男子W杯はスペインポルトガルモロッコを中心に、第1回大会開催から100周年ということで、開幕戦がウルグアイアルゼンチンパラグアイでも開催される変則方式に内定。2024年に行われるFIFA(国際サッカー連盟)総会で承認される予定だ。

一方で女子は、2027年の開催地が未定。2024年5月のFIFA総会で決定する予定だが、それ以降の大会も未定となっている。

そんな中、サウジアラビア2035年の女子W杯開催を希望しているとのこと。サウジアラビア女子代表のテクニカル・ディレクター(TD)を務めるモニカ・スターブ氏が明かしたという。

イギリスBBC』によれば、トゥイッケナムで行われたリーダーズ・スポーツ・ビジネス・カンファレンスにて、スターブ氏が語ったという。

「私はW杯に出場するには時間がかかると言った。彼ら(スポーツ界のマネージャー)が男子のW杯を開催したいことは知っていますが、なぜ2035年に女子W杯を開催しないのでしょうか?」

「私たちは現在、少なくともそのレベルで戦えるチームを準備しているところです」

サウジアラビアでは女性の権利についてかなり懸念がある国の1つ。一方で、2019年に女子サッカーを本格的に始動させると、国内リーグは急成長。リーグ戦発足から2年後にはサウジアラビア女子代表チームが試合を開催。W杯出場を目指して強化している。

なお、2034年の男子W杯の開催地に正式立候補しており、2026年AFC女子アジアカップの開催地としても立候補している状況。サウジアラビアサッカー界でさらなる力を見せていく動きはこの先も続きそうだ。