山田は声でも存在感を示している(C)CoCoKARAnext

 現在宮崎で行われているフェニックスリーグ

 主に若手選手の育成を目的とし、レギュラーシーズンが終了したこの時期に毎年行われており、各チーム将来の有望株たちが実戦形式で経験を積む日々を送っている。

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 2年連続最下位に終わった日本ハムからは、山田遥楓内野手が参加している。

 9月で27歳を迎えた山田は、野手最年長として、後輩たちと共に自身を鍛え上げ、汗を流している。

 山田と言えば、西武時代からムードメーカー的存在として常に明るく、チームを盛り上げる印象が強いが、昨年オフにトレードで移籍した日本ハムでもその存在感は変わっていない。

 昨年までチームの盛り上げ役であった杉谷拳士氏の引退後、入れ替わる形で加わった山田が、シーズン中からチームの元気印として鼓舞し続けている。

 現在行われているフェニックスリーグでも試合前練習から人一倍声を出して盛り立てると、投手が投じる一球一球へ声がけを行うなど、皆が勢いに乗れるような空気づくりを率先して行っている姿が目立った。

 グラウンドでは常に山田の声が響き渡っており、10月17日に生目第二球場で行われた試合の際には、隣接するアイビースタジアムで他球団の試合を観戦していたファンが、SNS上で「(離れた)アイビースタジアムにいるはずなのに、生目第二から山田遥楓の声が聞こえてくる」と発信し、注目を集めた。

 そんな山田は移籍元年の今季は29試合に出場し、打率268、0本塁打、1打点に終わった。また「勝利の1本締め」として勝利時にスタンドのファンに向かって、明るく声掛けを行うことも知られている。チームのモチベーションを高めるためには、山田のような元気印の選手も必要、来年も注目の存在となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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