「舞台『けものフレンズ』おおきなみみとちいさなきせき Re:JAPARI STAGE!」が2023年10月20日(金)~31日(火)、「品川プリンスホテル クラブeX」にて上演される。元乃木坂46で現在は女優として活躍している相楽伊織が、けものフレンズシリーズ初出演でオオミミギツネ役で主演を務める。そんな相楽伊織に出演にあたっての意気込みを聞いた。

【写真】舞台「けものフレンズ」にて主演を務める相楽伊織に今の心境を聞いた

■聞くときに耳の位置が上なので、手を当てるときに横にならないようにしている

――4年ぶりの上演となる舞台「けものフレンズ」ですが、出演が決まったときの気持ちを聞かせてください。

純粋にうれしかったです。主演という大事な役どころで私に声をかけていただいたというのは本当に光栄です。「けものフレンズ」はゲームをちょっとやっていたことがありまして、キャラクターも知っていました。今回舞台出演のお話をいただいて、前作の伊藤理々杏が出ている作品のDVDも観ました。

――主演のオオミミギツネはどんな役柄なのでしょうか?

私が演じるオオミミギツネは、すごく好奇心旺盛で、みんなを巻き込みながら、ジャパリパークの問題解決に頑張っていく役どころです。でもそこまでリーダーっぽくはなくて、新人がみんなを明るさで引っ張っていくみたいな天真爛漫な感じが表現できたらいいなと思っています。

――役柄との共通点を教えてください。

好奇心旺盛でいろいろなことに興味があるというところは同じかなと思ってます。私も暗いほうではないので、明るいところも似ているかな。

――逆に相違点はありますか?

私はみんなをまとめるというか引き連れて、みんなでやろうみたいな積極性はあんまりないかな。リーダーシップはないですね。みんなでというよりはひとりで行動することが多いです。

――意識して演じていることはありますか?

擬人化してはいるものの動物なので、動きのすばしっこさは意識しています。一番気をつけてるのは、聞くときに耳の位置が上なので、手を当てるときに横にならないようにしています。あとは尻尾があるので、お尻を無駄に大きく振ってみたりだとか、かわいらしさは出そうと思っています。

――おうちでもキツネの仕草の練習をしていますか?

稽古中に衣装の一部をつけながら練習をしています。おうちでは歌や台詞の練習とかを中心にやっています。

――衣装の一部を身に着けるだけでも気分は変わりますか?

全然変わりますね。それを身に着けるだけで、台詞とか動きがより恥ずかしげもなくというか、振り切ってできるんです。

――衣装も楽しみです。

靴下と手袋の裾にファーがついてたりとか、尻尾と耳もモコモコしていてすごくフレンズっぽい感じになっています。全員ウィックですし、トラだったらトラ柄になってたりとかするので本当に見ていて楽しいです。私のウィックが前から見るとシルバーと黒なんですけど、後ろはゴールドになっていて結構カラフルなので、併せて楽しんでもらえたら。脚が出ている子が少なくて、私が一番スカートの丈が短いような気がします。

■アクションシーンもあるので楽しみにしてください

――この舞台の見どころについて教えてください。

18人のフレンズたちが舞台上にいるというだけで華やかです。悪さをするようなフレンズがいないので、キラキラ輝いてるステージで個性豊かに日常を過ごしてるみたいな感じの舞台なので、癒やされてもらえたらうれしいですね。

――では、激しいシーンはなさそうですね。

実はちょこっと戦っています。アクションシーンもあるので楽しみにしてください。踊って歌うシーンもかなりあります。そこも見どころのひとつですね。前作と同じストーリーで同じキャラクターではあるんですけど、前作をなぞるわけではなく、自分たちの作品を作っているので、違う作品としてまた新たな気持ちで楽しんでもらえたらうれしいです。

――相楽さんのここを見てほしいというのを教えてください。

ソロで歌うところがあります。ソロをみなさんの前で披露するのは初めてなので、そこを楽しみにしてくれたらうれしいです。

――話は変わりますが、セリフはいつもどうやって覚えていますか?

自分のセリフの前後を録音して、自分のセリフ部分のところだけ空けて無音にして、それをずっと聞きながら自分のセリフを言ってというのを繰り返してます。初めて舞台に上がったときに先輩から教えてもらって、私はもうずっとそれをやっていますし、それがすごく覚えやすいです。

――役柄に憑依するタイプだと思いますか?

まだよくわかりませんが、今回は稽古場自体がすごく和気あいあいとしてるので、その延長線で帰り道は声が大きくなっていますね。あとは衣装につられるみたいなのは、あるかもしれないですね。ビジュアル撮影のときも衣装を着ていたらなんかすごくウキウキして、ずっと楽しいみたいな感じがあったので、そういうのはあるかもしれないです。

――最後にメッセージをお願いします。

歌って踊るという姿を見てもらうのも本当に久々ですし、ハッピーな舞台なので100%純粋に楽しいという気持ちで来てもらいたいです。そういう気持ちで帰ってもらえたらなって。日々のちょっとした悩みとかも吹き飛ばせてもらえたらなって思います。頑張ります!

取材・文・撮影=野木原晃一  スタイリング=石塚愛理  ヘアメイク=高野雄一

舞台「舞台『けものフレンズ』おおきなみみとちいさなきせき Re:JAPARI STAGE! 」にて主演を務める相楽伊織