2024年1月2日(火)~26日(金)浅草公会堂にて上演する『新春浅草歌舞伎』の出演俳優に続いて、上演演目と配役が決定した。

次代の歌舞伎界を担う花形が顔を揃える『新春浅草歌舞伎』。“若手歌舞伎俳優の登竜門”として44年の歴史があり、浅草の正月の風物詩として広く愛され、親しまれている。2024年の『新春浅草歌舞伎』には、これまでリーダー的存在として本公演を引っ張ってきた尾上松也をはじめ、中村歌昇、坂東巳之助、坂東新悟、中村種之助、中村米吉、中村隼人、中村橋之助、中村莟玉が出演。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった本年(2023年)の公演に引き続き、若手花形俳優がエネルギー溢れる熱い舞台をおくる。

(左から)尾上松也、坂東巳之助、中村種之助、中村隼人、中村莟玉、中村橋之助、中村米吉、坂東新悟、中村歌昇

(左から)尾上松也、坂東巳之助、中村種之助、中村隼人、中村莟玉、中村橋之助、中村米吉、坂東新悟、中村歌昇

出演者全員が初役(初めて演じる役)で、大役に挑む場としても知られる『新春浅草歌舞伎』。第1部の幕開きは、八重垣姫の一途な恋を描いた、歌舞伎ならではの華麗な色彩美を堪能できる義太夫狂言の名作『本朝廿四孝 十種香』。続いて、男女の不思議な巡り合わせを名台詞と共に粋に描く世話物の人気作『与話情浮名横櫛 源氏店』、そして江戸の町を彩る人々を陽気に描く風俗舞踊『神楽諷雲井曲毬 どんつく』で賑やかに締めくくる。第2部は、戦乱の世の無常が胸を打つ時代物の名作『一谷嫩軍記 熊谷陣屋』で幕を開ける。『流星』は雷夫婦とその子、姑の雷の騒動を一人で踊り分ける軽妙洒脱な舞踊。最後は家族思いの宗五郎を中心に、庶民の生活を生き生きと描いた河竹黙阿弥の傑作『新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎』で打ち出しとなる。

また、2024年の公演では、新型コロナウイルスの影響で実施を見合わせていた、本公演ならではの出演俳優による「お年玉年始ご挨拶」、お客様にお着物で観劇してもらう「着物で歌舞伎」(1月21日(日)第2部)の復活も決定。

花形俳優による、新年の幕開けを彩る舞台に期待しよう。

『新春浅草歌舞伎』