ライカカメラジャパンは、「ライカSLシステム」を拡充する2種類の超広角レンズを11月に発売する。ラインアップと希望小売価格は以下のとおり。

  • スーパー・バリオ・エルマリートSL f2.8/14–24mm ASPH.:税込385,000円
  • スーパー・アポ・ズミクロンSL f2/21mm ASPH.:税込825,000円

今回発売される2種類の超広角レンズは、静止画・動画撮影においてライカならではの描写性能を発揮するという。同社は「ライカSLシステム」およびL マウントアライアンスのポートフォリオを強化し、さらに拡充するものだとしている。

ライカ スーパー・バリオ・エルマリートSL f2.8/14–24mm ASPH.

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ライカ スーパー・バリオ・エルマリートSL f2.8/14–24mm ASPH.」は「ライカSLシステム」初の焦点距離14mmを含むレンズ。ズーム全域を通じて開放f値F2.8を実現しており、高いクオリティと輝度を備えた印象的なパノラマ写真や動画を撮影できる。最大114°と対角画角が非常に広い超広角レンズだ。一般的には歪みや収差が必然的に生じるが、ライカ スーパー・バリオ・エルマリートSL f2.8/14–24mm ASPH.は精巧な光学構造により非常に高い卓越した補正機能を実現している。

そのためどんな絞り値と焦点距離であっても、被写体のすみずみにまでシャープに撮影が可能だという。この新ズームレンズでは13群18枚という構成のレンズが色収差を補正するとともに、3枚の非球面レンズが静止画および動画において最高の描写性能を保証する。

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焦点距離域が14-24mmと超広角なため、建築・インテリアの撮影や、被写体に肉迫するルポルタージュから風景写真の撮影まで、幅広い撮影用途に対応できるとしている。

レンズのガラス表面にはマルチコーティングが施され、固定式の金属製レンズフードを装備することで、レンズ内の迷光を防ぐ。また、レンズフードは強く、カーブしたフロントレンズを保護する堅固なプロテクションの役割も果たす。

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ライカ スーパー・バリオ・エルマリートSL f2.8/14–24mm ASPH.のバヨネットマウント側には、特別なフィルターホルダーが付属。この超広角ズームレンズは、標準ズームレンズ「ライカ バリオ・エルマリートSL f2.8/24–70mm ASPH.」と組み合わせて活用することで幅広い焦点距離域に対応でき、比較的軽量な装備で最大限の柔軟性を確保できるという。

ライカ スーパー・アポ・ズミクロンSL f2/21mm ASPH.

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ライカ スーパー・アポ・ズミクロン SL f2/21mm ASPH.は、世界初となる焦点距離21mmのアポ・レンズだ。このレンズは、プロフェッショナルが求めるクオリティで、エッジにまで一貫してシャープな描写を実現する。

光学分野で最高レベルの性能を意味するとともに、Dual Synchro DriveTM による信頼の高速オートフォーカスを誇る「アポ・ズミクロンSLレンズ」のラインナップに加わる同製品はきわめて広い画角にも関わらず、既存の焦点距離:28、35、50、75、90mmのレンズ類と同様「E67」径のコンパクトなサイズだ。

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風景、屋内、ルポルタージュ、スタジオ撮影から建築物の撮影まで、撮影が難しい状況下でも活躍する。最短撮影距離が21cmと短く確実に細部まで鮮明に撮影可能で、開放絞り値が大きくシャープネスとボケ味を自在にコントロールできる。

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11群14枚(うち3枚が非球面)の高性能なレンズで、絞り開放でも優れた描写性能を発揮する。レンズのアポクロマート補正は同等の焦点距離レンズの中でも最高レベルのクオリティだという。レンズエレメントの大部分に採用されている。高品質ガラスにも高い技術が発揮されている。

ライカ、「ライカSLシステム」を拡充する2種の超広角レンズ発売。ライカSLシステムを強化