アル・イテファク(サウジアラビア1部)が、現在無所属となっている元イングランド代表MFジェシー・リンガードとの契約を計画しているようだ。19日、大手メディア『ESPN』が伝えている。

 現在30歳のリンガードは、マンチェスター・ユナイテッドやウェストハム、ノッティンガム・フォレストなどでプレープレミアリーグ通算182試合に出場し、イングランド代表では32キャップを刻んでいる。

 6月30日付けで契約満了に伴いノッティンガム・フォレストを退団すると、その後は無所属が続いており、一時期はウェストハムの練習にも参加していたが、先月にはアル・イテファクが今後1カ月間トレーニングにリンガードが参加することを発表していた。

 現在まで正式な契約締結には至っていないものの、アル・イテファクはリンガードと契約を締結することを目論んでいるという。それでも、そのためには外国人選手の人数を減らすことが同クラブには求められているようだ。

 サウジ・プロフェッショナルリーグSPL)では試合当日のメンバーに含めることができる外国人選手は最大8人までとなっているが、現在アル・イテファクには10人の外国人選手が在籍していることから、少なくとも1人は減らすことを目指していることが伝えられている。

 報道によると、アル・イテファクの関係者はスウェーデン代表FWロビン・クアイソンか、ブラジル人FWヴィチーニョのどちらかに退団の可能性があると語っているという。そのため、リンガードとの契約はこの問題が解消されてからになりそうだ。

 現在SPLで9位につけているアル・イテファクは、現役時代にリヴァプールで活躍したスティーヴン・ジェラード監督がチームを率いている。サウジアラビアの公共投資ファンドが経営に関わっているクラブ(アル・ヒラル、アル・ナスル、アル・アハリ、アル・イテハド)ではないが、今夏の移籍市場ではその4クラブに負けじと大型補強を敢行。イングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン(元リヴァプール)、ジャマイカ代表FWデマレイ・グレイをエヴァートン(元エヴァートン)、オランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥム(元パリ・サンジェルマン)、フランス人FWムサ・デンベレ(元リヨン)らを獲得しているが、果たしてリンガードも正式に加入することになるのだろうか。

現在は無所属となっているリンガード [写真]=Getty Images