2023年10月18日(水)、岐阜・可児市文化創造センターala・小劇場にて、ala Collectionシリーズvol.14『フートボールの時間』が開幕し、舞台写真と初日コメントが届いた。

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

ala Collectionシリーズとは、第一線で活躍するキャスト・スタッフが可児市に約1ヶ月半滞在しながら質の高い演劇作品を創作し、その作品を可児市から東京、そして全国に向けて発信するプロジェクト。今回、2018年に開催された第64回全国高等学校演劇大会で最優秀賞に選ばれた丸亀高等学校演劇部による作品『フートボールの時間』を、瀬戸山美咲潤色・演出で上演する。

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

本作は、大正時代に丸亀高等学校の前身のひとつ、丸亀高等女学校の学生らがはじける笑顔でボールを蹴っている写真が基になった物語。

丸亀高等女学校

丸亀高等女学校

男尊女卑が当たり前だった時代。良妻賢母になることが求められている女学生たちがフートボール(サッカー)に魅せられ、活動していくが、周りの人々からの非難によって想い悩みながらも、明るく仲間と共に前へと歩みを進めていく姿を描いている。

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

出演者は堺小春、井上向日葵、おかやまはじめ、近江谷太朗、林田麻里、谷川清夏、庄司ゆらの、桜木雅、北原日菜乃。

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

本公演は、22日(日)まで可児市文化創造センターala・小劇場。その後、東京・香川・三重・愛知・栃木・埼玉にて上演される。

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

撮影:服部貴康

瀬戸山美咲(潤色・演出) コメント

初日を終え、みなさんにやっとお見せすることが出来て、ほっとしております。この作品は2018年の全国高等学校演劇大会で最優秀賞を受賞した作品を潤色しています。元の作品の女学生のはつらつとしたやり取りを大事にしながら、大人の物語を増やしました。写真師を目指す梅子さんとそのお父さんは、今回からの登場です。作品のもとになったフートボールをする女学生の写真があるのですが、これがとてもいい写真で、もし、この写真を女性が撮っていたら、という仮定から妄想を広げました。当時、女性の写真師は本当に少なかったので、あくまでも妄想です。とはいえ、現代でも職業におけるジェンダーギャップはあります。女性を取り巻く状況は劇的に向上したとはいえず、100年経っても変わっていないことは多い。だから、この物語は現代の私たちの物語でもあると思ってつくりました。結果として、未来に対する祈りのような作品になりました。これから、この祈りを現実に変えていきたいと思います。
可児での長い滞在は今回が初めてでしたが、本当に素晴らしい所だと実感しました。劇場の環境や人たちも素晴らしく、市民サポーターの方もバックアップしてくださって、とても集中して創作することができました。演劇をつくるのに必要な豊かな時間と空間が可児にはありました。ここで育てた作品を全国に届けるのが楽しみです。

堺小春 コメント

無事に初日の幕が開いて本当によかったです。女性が主人公の作品で、自分も女性ですから、台本を読んでいるだけで苦しくもなりますが、とても感情が動かされる作品なので、観るお客様にも何か届けられるものがあるなと思っております。こういう人たちが存在していたからこそ、今の時代があるんだなと感じています。

井上向日葵 コメント

自分が思っている以上に緊張しましたが、無事に終えられてよかったです。
前半はサッカーの楽しいシーンも多いのですが、辛いシーンもあるなと思いました。それは大正時代の女性の気持ちをまさに描いていて、とても演じるやりがいを感じています。

おかやまはじめ コメント

いくつになっても初日は逃げたいくらい緊張しますが、この緊張感がたまらないんです。いざ始まると稽古通り出来てとても楽しめました。この作品は「青春グラフィティ」だと思っています。どの時代でも悲しい別れやいい出会いがあって、青春時代の思い出は誰にでもあります。そんな女学生たちのはつらつとした姿を見て、うらやましさを感じてます。

ala Collectionシリーズvol.14『フートボールの時間』舞台写真