マンチェスター・ユナイテッドに所属するイングランド代表FWジェイドン・サンチョは、チームメイトからもエリック・テン・ハフ監督への謝罪を促されているようだ。19日、イギリス紙『ガーディアン』が伝えている。

 現在23歳のサンチョは、2017年夏にマンチェスター・シティからドルトムントに完全移籍。公式戦通算137試合の出場で50ゴール58アシストを記録する活躍を披露し、2021年夏に移籍金7300万ポンド(約132億円)でマンチェスター・ユナイテッドに完全移籍した。

 マンチェスター・ユナイテッドではこれまで公式戦通算82試合に出場し、12ゴール6アシストを記録。今季のプレミアリーグでは開幕から3試合連続で途中出場を果たしていたものの、9月3日に行われたプレミアリーグ第4節のアーセナル戦(▲1-3)でベンチ外となると、この理由をテン・ハフ監督が同選手の練習態度に問題があることだと明かした。

 しかし、この発言を受け、サンチョが自身のX(旧ツイッター)で「僕は全く真実ではないことを言っている人々を許さない。今週のトレーニングではとてもうまくやっていた。この件には他にも理由があると思うが、ここで触れるつもりはない。長い間スケープゴートにされてきたけど、これは不公平だ」などと指揮官の発言を真っ向から否定した。

 すでにこの投稿は削除されているものの、マンチェスター・ユナイテッドはSNSを通じて指揮官の発言に反発したサンチョの行動を問題視し、同選手は規律問題が解決するまでトップチームから外れることが発表されている。これ以降、テン・ハフ監督はサンチョが謝罪するまでチームには戻さない意向を明らかにしているが、同選手はこれまで謝罪する意思を示してはいないことが伝えられている。

 このような状況が続いていることを受け、マンチェスター・ユナイテッドに所属するベテラン勢の選手たちがサンチョに対してテン・ハフ監督に謝罪するように促したという。現時点で同選手がこれに応じたかは明らかになっていないが、仮に謝罪しなければ、来年1月の移籍市場でレンタルか完全での移籍を余儀なくされることになるようだ。

 チームメイトはサンチョの復帰を期待しているようだが、果たして同選手は指揮官との関係を修復することができるのだろうか。

現在はチームを外れているサンチョ [写真]=Getty Images