ネクストブレイク女優として注目を集める、畑芽育主演で放送中のドラマ「女子高生、僧になる。」(毎週日曜深夜24:50~MBS)。推し活に高校生活をささげた麦(畑)がイケメンに成長し僧侶となった幼馴染・柊(奥野壮)と亡き祖父の残した借金だらけの白石寺を再建すべく健闘するコメディドラマだ。主演を務める畑に最終回目前の本作の見どころを伺った。

【写真】透明感あふれる美貌の畑芽育

■やりたかったコメディドラマにアイディアがあふれてくる

ーー最初に『女子高生、僧になる。』主演の話を聞いたときはどう思いましたか?

「主演をさせていただける」という感動と嬉しさはもちろんありましたが、座長という立場でやっていく不安も少なからずありました。でもコメディはやりたかったジャンルだったので、とてもワクワクしました。

ーー座長としてはどのような心構えで撮影に挑んでいたのでしょうか?

常に思っていることではありますが、今までやってきた作品よりも、一層細かなところまで見られるように心がけていたと思います。ただ、私は心の蓋を完璧に開けるのが苦手で、共演者の方々と密接な関係になるということはほとんどないんです。でも今作では座長として、心を通わせてみんなのことを引っ張っていかなきゃいけないという覚悟もあったからか、結構早い段階から皆さんに素をさらけ出せていけたと思います。

ーーコメディがやりたかったとのことですが、実際にチャレンジしてみていかがでしたか?

コメディ、めちゃめちゃやりたかったんです!だから台本を読みながら、頭の中で「自分がこのセリフを言っているんだな」という妄想を繰り広げるのがすごく楽しかったし、お芝居のビジョンも立てやすかったです。「こうしたら面白いだろうな」「ああしたら面白いだろうな」というアイデアがたくさん出てきて。自分がこの作品のことを考えているのが楽しかったですし、実際にお芝居をしていても、ふざければふざけるほど監督が喜んでくれるし、褒めてくれるし。撮影前から撮影が終わるまで、本当に楽しい日々でした。

ーーコメディに挑戦する中で新たに発見した自分はいましたか?

いました!今まで見せたことない姿しかオンエアされないんじゃないかというくらいです。だからちょっと不安もあります。「こんな私を受け入れてもらえるかな」とか「こういう私の姿を面白いと思ってくれる人はいるかな」とか。撮っているときはすごく楽しくて純粋にワクワクしていたけど、いざそれが作品となってテレビで流れると思うと、ちょっと不安です。最近改めて、テレビに自分の姿が映るってすごいことだなと思うんです。だからこそ、先々のことも考えながらビジョンを立ててお芝居していかなきゃなという意識もつきました。それも含めて、今は不安と楽しみが入り混じったドキドキとワクワクがあります。何て言うんだろうな……見てくれる人に見つかりたい。私のコミカルな部分も見つけてほしいなという気持ちでいます。

ーー畑さんが演じたのは、祖父のお寺の再建を担うことになる高校生・麦。麦とご自身の似ているところ、もしくは似ていないところを教えてください。

麦ちゃんは突拍子もないことを言ったりするキャラクターですが、私も意外とその場その場の感覚で動くタイプだから、似ている部分は多かったかなと思います。素で笑っている瞬間もいっぱいありました。

ーー住職として、麦と共にお寺の再建に挑む幼なじみ・柊は奥野壮さん。奥野さんとの掛け合いはいかがでしたか?

奥野さんは本当にずっと穏やかでいてくれて。朝から夜帰るまでずっと同じテンションでいてくれるので、変に気を遣わなくてよかったですし、思い描いていた柊ちゃんそのものでした。

ーーお寺での撮影もあったかと思いますが、お寺の撮影の中でビックリしたことや感じたことありますか?

撮影はタイトなスケジュールではあったんですが、お寺に来ると浄化されるような雰囲気が何かありました。常に近くにお坊さんがいらっしゃって、それだけでなんとなく心が落ち着きました。お芝居をするにはうってつけの環境なのかなと思いました。

ーー麦はアイドルオタクとしての感性を生かして、お寺の再建に勤しみます。最後に、畑さんが、最近オタクになってしまいそうなくらいハマっているものを教えてください。

ダンス!今、ダンスにめちゃめちゃハマっています。ダンスは小中高でもちょっとやっていたんですけど、飽き性なので辞めたり、また始めたりを繰り返していました。でも最近、別の作品の影響でひさびさにダンスをやったら、すごく楽しいし、自分のストレス発散になっていることに気付いて。地元の先輩でダンサーをやっている方がいらっしゃるので、その方にレッスンをお願いして、休みの日にはダンスをしています。ダンスを見てドキドキしたり気持ちが盛り上がるのも好きだし、自分が踊っているのも好き。それがすごくリフレッシュになっているのもわかっているので、今ハマり中です。

畑芽育/撮影=岡田健