公益財団法人山田進太郎D&I財団は、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンの協力を得て、11月18日(土曜日)に、教育関係者を対象としたオンラインイベント【STEM教育と主体性:女子生徒のリーダーシップを引き出す方法-「主体的・対話的で深い学び」を国内外の教育現場の実践例から学ぶ-】を開催します。イベントでは、STEM教育や課外活動を含む学校教育を通して、女子生徒の主体性やリーダーシップを引き出すための具体的な方法に焦点を当て、国内外の事例を紹介します。登壇者として昭和女子大学附属昭和中学校・昭和高等学校の真下峯子校長先生をお迎えし、同校での実践例やベストプラクティス、そこから得られるヒントを共有します。

■背景

 STEM分野(科学・技術・工学・数学)分野のイノベーション人材は、世界各国で不足しており、性別に関係なく、主体性とリーダーシップを発揮できる専門家が求められています。一方で、日本ではSTEM(理系)分野で大学に進学する女子の比率はOECD諸国の中で最低ランクに位置しており、女子がSTEM分野に進む機会が制約されているという現状があります。この問題の根底には、女子生徒を取り巻く保護者や教員のマインドセットおよび無意識のジェンダーバイアスがあるとされており、解決するための方策やアクションが必要です。

 しかし、STEM(理系)教育においてジェンダーに関連するバイアスや先入観があることは日本ではあまり認識されておらず、2022年にスリーエムが実施した調査*1によると、学生が質の高いSTEM教育を受ける障壁になっているものとして、「STEM分野を目指す女子学生に対する偏見」を選択した人はわずか1割と、調査国中で最も低く、まず、この問題を認識する必要があります。

 そこで、本イベントでは、女子生徒を取り巻く教育関係者や保護者がジェンダーバイアスの問題や現状を理解する機会として、STEM教育の中で女子の主体性がなぜ重要か、消極的な女子のリーダーシップと積極的な参加を引き出す方法について、専門家の視点から考え、具体的な解決策や事例を共有します。

 

 当財団は、女子生徒のSTEM分野への興味関心を高めると同時に、彼女たちが自信を持ってリーダーシップを発揮できる教育環境の創出につなげていくことを目指しています。本イベントへの参加により、実践事例や専門家からの示唆に触れながら、女子生徒にとってより包括的かつ平等なSTEM教育への取り組みのヒントを得ることができます。多くの教育関係者の皆さまのご参加をお待ちしています。

*1:https://multimedia.3m.com/mws/media/2204704O/news-release-20220614.pdf

■イベント概要

タイトル:STEM教育と主体性:女子生徒のリーダーシップを引き出す方法

     -「主体的・対話的で深い学び」を国内外の教育現場の実践例から学ぶ-

日時:11月18日(土曜日)14:00-15:15

実施方法:ZOOM配信(参加無料/事前申込制)

対象者:中学校・高等学校・高等専門学校・大学の教職員、教育委員会等の教育関係者、保護者

主催:公益財団法人山田進太郎D&I財団

協力:公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン

参加方法:以下の公式ホームページリンクよりお申し込みください。

https://www.shinfdn.org/posts/fTIHoam9

■イベント内容

1.イントロダクション

2.データから見る女子生徒のリーダーシップと主体性(プラン・インターナショナル・ジャパン

3.国内外の事例紹介:自校での課題認識から海外での成功事例まで(昭和女子大学附属中学校高等学校 真下峯子校長先生、山田進太郎D&I財団)

4.パネルディスカッション: 国内外の事例から得られる洞察と教育現場への応用

5.Q&A

■登壇者プロフィール

真下峯子先生:昭和女子大学附属昭和中学校・昭和高等学校 校長

奈良女子大学理学部生物学科卒業後、埼玉県立高校で理科・生物教育に取り組み男子校での勤務も経験。埼玉県県立学校人事課副課長、県立総合教育センター主席指導主事、川越女子高校教頭、県立松山女子高校校長、大妻嵐山中学・高校校長などを経て2020年から現職。

澤柳孝浩氏:公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン アドボカシーオフィサー

2010年からプラン・インターナショナルで勤務。教育支援の拡充とジェンダー平等を目指して、ユース・エンゲージメントや政策提言、ジェンダー教育ワークショップを担当。日本政府をはじめ関係各所に働きかけを行う。支援者サポート業務、ハイチ、ベトナムグアテマラウガンダなどにおけるプログラムの監理業務を経て、現職。

教育協力NGOネットワーク(JNNE)理事。

大洲早生李:公益財団法人山田進太郎D&I財団(広報・マーケティング/調査・政策提言)

慶應義塾大学卒業後、日立製作所の広報/宣伝部門を経て、2011年にGlobal Stage Inc.を設立。グローバルマーケティングやグローバル教育事業を推進。非営利団体日本ワーキングママ協会代表理事として女性活躍やグローバル教育を促進。2020年春より米国にてグローバルSTEAM教育プログラムを開発し、学校等へ展開。2022年秋より現職。

ファシリテーター:

田中多恵:公益財団法人山田進太郎D&I財団事務局長

(株)リクルートマネジメントソリューションズを経て2009年よりNPO法人ETIC.に参画。起業家人材育成・起業家教育等に携わる。2021年4月より、山田進太郎D&I財団の立ち上げに参画し、事務局長に就任。

■公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンについて

 プラン・インターナショナルは、女の子が本来持つ力を引き出すことで地域社会に前向きな変化をもたらし、世界が直面している課題の解決に取り組む国際NGOです。世界75カ国以上で活動。世界規模のネットワークと長年の経験に基づく豊富な知見で、弱い立場に置かれがちな女の子が尊重され、自分の人生を主体的に選択することができる世界の実現に取り組んでいます。

 「女の子だから」という理由で虐げられ、弱い立場におかれている女の子が発言権や決定権を持てるよう、ジェンダーに配慮したサポートに力を入れています。女の子への支援は、女の子だけでなく男の子や家族、地域、そして次の世代へと大きな波及効果をもたらします。

https://www.plan-international.jp/

■公益財団法人山田進太郎D&I財団について

 誰もがその人の持つ能力を発揮し活躍できる社会の実現に寄与するために、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を推進する目的で、メルカリCEO山田進太郎が2021年7月に設立した公益財団法人です。

 特に、STEM(理系)のジェンダーギャップに注目し、2021年より女子中学生/高校生がSTEM(理系)キャリアを前向きに検討し、積極的に自己決定するための機運を創ることを目的に奨学金事業を開始しました。2023年からは、さらに活動の幅を広げるべく、対象者となる女子生徒を取り巻くステークホルダーとなる保護者や学校等教育機関、企業、行政/省庁の皆様と連携しながら、各種教育支援イベント等を通じて若い女性の成長と社会進出を支援しています。

※STEM(S:Science / T:Technology / E:Engineering / M:Mathematics)

代表理事:山田 進太郎(メルカリ創業者、代表取締役社長兼CEO)

設立年月日:2021年7月1日(木)

公益財団法人山田進太郎D&I財団公式ウェブサイト:

https://www.shinfdn.org/

■2023年度の奨学金事業について

 山田進太郎D&I財団は、2023年度もSTEM(理系)進学を選択しづらい現状にある女子学生が理系キャリアを前向きに検討し、積極的に自己決定するための機運を創るため、STEM(理系)女子奨学助成金の募集を7月6日より開始しました。詳細は以下をご参照ください。

STEM(理系)女子奨学助成金募集要項:

https://www.shinfdn.org/scholarship2023/requirements

【一般のお問い合わせ先】

公益財団法人山田進太郎D&I財団事務局

Eメール:info@shinfdn.org

配信元企業:公益財団法人 山田進太郎D&I財団

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