ローマを率いるジョゼ・モウリーニョ監督に対し、サウジアラビアの2クラブが巨額のオファーを用意しているようだ。20日、イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』が報じた。

 現在60歳のモウリーニョ監督は、これまでにポルトチェルシーインテルレアル・マドリードマンチェスター・ユナイテッドトッテナムなどを指揮。2度のチャンピオンズリーグ制覇など、数々のタイトルを手にしてきた。

 2021年夏からローマを率いており、21-22シーズンにクラブ史上初の欧州タイトルとなるヨーロッパカンファレンスリーグ優勝に導いた。しかし、今シーズンはリーグ戦で調子が上がらず、現行契約が満了を迎える今季終了後の退任が噂されている。

 そんなモウリーニョ監督は先日、「サウジアラビアは変化しており、扉が開かれている国だ。いつになるかはわからないけれど、今後あそこで仕事をすることは確実だ」と、将来的にサウジアラビアで指揮を執る可能性を示唆していた。『コリエレ・デッロ・スポルト』紙によると、実際にアル・アハリとアル・イテハドがモウリーニョ監督の招へいに動いており、年俸5000万ユーロ(約79億円)のオファーを準備しているようだ。

 一方、モウリーニョ監督はレアル・マドリードの次期指揮官候補にも名前が挙がっている模様。『コリエレ・デッロ・スポルト』紙は、「金がすべてではないとジョゼはすでに証明してきた」とつづり、“白い巨人”から正式なオファーが届くことがあれば、同監督がサウジアラビアからの魅力的な提案を蹴る可能性を指摘している。

去就に注目が集まるモウリーニョ監督 [写真]=Getty Images