サルゴリラが、10月21日に行われた“コント日本一”を決める大会「キングオブコント2023」(夜7:00‐9:54、TBS系)にて、歴代最高得点を獲得し、優勝。今回が大会初出場、そして幼稚園からの幼なじみだというファイナリスト史上最年長コンビが3036組の頂点に立った。生放送後に開かれた記者会見に出席した二人は、コンビ結成7年目でつかんだ“王者の座”への喜びを語った。

【写真】記者からの質問に、うれしそうに答えるサルゴリラ

今大会では、ゼンモンキー、隣人、ファイヤーサンダー、カゲヤマ、サルゴリララブレターズ、蛙亭、ジグザグジギー、や団 、ニッポンの社長の10組が決勝に進出し、しのぎを削った。

■1stステージでは「ルール」で482点を獲得

1stステージでは、番組ディレクター(赤羽健壱)とマジシャン(児玉智洋)のやり取りを描いたコント「ルール」を披露した。マジシャンの“本性”が明かされていくにつれて、思わずくせになる観客が続出。

山内健司が97点、秋山竜次が96点、小峠英二が96点、飯塚悟志が96点、そして松本人志は97点、計482点を獲得し、1stステージをトップで通過した。

■出会って40年の二人が会場中を魅了し“優勝”!

ファイナルステージでは、最後に登場したサルゴリラ。野球部の監督(児玉)と部員(赤羽)をのやり取りを描いたコント「青春」を披露した。

冒頭、自分のせいで負けたと落ち込む部員を監督が励ますシーンからスタート。しっとりとしたピアノのBGMに惑わされそうになるも、監督の深そうで意味不明な言葉が徐々に会場をとりこにしていく。結果、ヒートアップしていくごとに増えていく“魚”というワードで笑いを誘った。

山内は95点、秋山は97点、小峠は97点、飯塚は97点、松本は96点の計482点を獲得し、2位のカゲヤマと大きく差をつけて優勝を果たした。

山内は「演技もうまいし、ネタも面白いし、一つ抜けていた」、小峠も「文句なしの優勝ネタだと思います」とコメント。最後に松本は「日本最高峰のコントの闘いを今年も見せてもらえてうれしい」と話し、番組を締めくくった。

■鍵となるネタ順は「多かった意見を取り入れました」

1stステージ、ファイナルステージ共にトップでの通過となった二人。ネタ選びのポイントについて、児玉は「自分たちの好きなネタをやろうというのが一番大きいです。ネタ順については先輩方や周りの芸人に2本見てもらって、多かった意見を取り入れました」と周囲のアドバイスも力になったことを告白。

また、赤羽は「まずは1stステージを突破しないと2本(ネタを)できないので、自分たちの中ではこっち(1本目ネタ「ルール」)の方がいいのかなと。ただ、カゲヤマがトップだと知っていたので相当荒れるなとは思っていたんですけど、その通りになって…。“俺らのネタじゃ、ちょっと大人しいのかな”とかいろいろ考えました」と不安もあったことを明かした。

また、2本目のネタを披露した後、MCを務める浜田雅功から「いったんちゃうか?」と声を掛けられたという二人。念願だったダウンタウンとの共演、そして思いがけない言葉に喜びをにじませた。

■1000万円の使い道は住まいに「すぐにでも実家を出たい」

優勝直後、X(旧:Twitter)で男泣きしている様子が公開されたパンサー・向井慧へのメッセージと問われると、児玉は「やっとおごれます(笑)。後輩の向井に本当におごってもらったので…。一緒に住んでいたときも、向井は俺の家賃の倍の金額を払っていたので、そのときは“5万円”って呼ばれていました!」とコメントし、会場の笑いを誘った。

最後に優勝賞金1000万円の使い道について、児玉は「僕は今2歳の子供が一人いるのですが、子供部屋がないんです。大きくなったら友達を誘いづらい家だと思うので、子供部屋のある家に引っ越します!」と宣言。

一方、赤羽は「僕は44歳で実家暮らしなので、すぐにでも実家を出たいと思います」と即答。コンビそろって“住まいに使いたい”という野望を語ってくれた。

「キングオブコント2023」16代目キングの栄冠に輝いたサルゴリラ(赤羽健壱、児玉智洋)/「キングオブコント2023」第16代キング 会見より ※ザテレビジョン撮影