プレミアリーグ第9節、マンチェスター・シティvsブライトンが21日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが2-1で勝利した。なお、ブライトンのMF三笘薫はフル出場した。

3位のシティと、6位のブライトンが共にリーグ3戦ぶりの白星を懸けて激突する上位対決。

シティは前節、大得意としていたアーセナル相手にペップ体制ではリーグ戦初となる黒星。これにより、2018年12月以来となる5年ぶりのリーグ連敗となった。チャンピオンズリーグ(CL)のヤング・ボーイズ戦を挟み、次節にマンチェスター・ダービーを控えるなか、難敵相手のホームゲームで連敗ストップを狙った。アーセナル戦から先発5人を変更。GKにオルテガを起用したほか、ルベン・ディアスとアケに代えてストーンズとアカンジをセンターバックで起用。コバチッチとリコ・ルイスに代えて3試合停止明けのロドリとドクが復帰した。

一方、ブライトンは前節、リバプールとホームで2-2のドロー。アストン・ビラ戦での1-6の大敗を払しょくするには至らなかったが、過密日程によるパフォーマンスの低下はありながら格上相手に最低限の引き分けに持ち込んだ。難所エティハドでの一戦では先発3人を変更。GKにスティールを起用したほか、フェルトマンとファーガソンに代えてミルナー、ウェルベックを起用。体調不良を理由に日本代表の招集を辞退した三笘は無事戦列に復帰している。

共に[4-2-3-1]の布陣でスタートし、ボールの主導権争いに注目が集まった中、試合は早い時間帯に動く。7分、立ち上がりから左サイドで果敢な仕掛けを見せていたドクがグロスを相手に縦に仕掛けてゴールライン際から角度を付けたプルバック。これをボックス中央に走り込んだアルバレスが左足ダイレクトで合わせた。

敵地でいきなりビハインドを背負ったブライトンは、直後の12分にボックス左で複数のDFを相手に仕掛けた三笘が左足のシュート。だが、これはパワー不足でGKオルテガに難なくキャッチされる。すると、この直後には足を痛めたウェルベックプレー続行不可能となり、ファーガソンが16分にスクランブル投入された。

一方、先制後も優勢に試合を進めるシティズンズは19分、相手陣内右サイドで窮屈な状態でボールを受けたバレバに圧力をかけてボールロストを誘うと、ペナルティアーク付近までドリブルで運んだハーランドが強烈な左足のシュートをゴール右下隅に突き刺し、リーグ3試合ぶりのゴールとした。

効果的な攻めで2点のリードを手にしたシティは、より余裕を持ったボール回しでテンポを作りつつ、守備の局面でもやや不安定な相手のビルドアップに強い制限をかけて自由を与えない。アタッキングサードでは引き続きドクが個的優位性を維持し、幾度となく突破を成功させたが、ダンクを中心に最後のところで身体を張ったシーガルズを前に3点目を奪うには至らなかった。

攻守に圧倒されたブライトンは、ミルナーを下げてフェルトマンを右サイドバックに投入。ハーフタイムにまずは守備のテコ入れを図った。

互いに修正を施したことで、後半はほぼイーブンの展開で推移していく。シティは要所を締める守備でほぼピンチを許さない一方、攻撃では前半躍動したドクの左サイドをうまくケアされる場面も増えて決定機を作れない。

より膠着状態を脱したいアウェイチームは66分、ジョアン・ペドロとバレバを下げてアンス・ファティとギルモアを同時投入。すると、ここから試合の流れが変わる。まずは69分、ファティのスルーパスで完璧に背後を取った三笘がボックス付近でGKと一対一の決定機を迎えるが、やや慌てて放ったチップキック気味のシュートは好守に阻まれる。さらに、直後の右CKではファーの三笘に再びチャンスもヘディングシュートは枠の左に外れた。

それでも、直後の73分にはエリア外に大きく飛び出したGKスティール不在のゴールを狙ってアルバレスが放ったロングシュートをDFダンクが冷静にカバー。すかさずカウンターを狙ってファティに縦パスを通し、左サイドのスペースに走り込む三笘がここからドリブル突破。ボックス左でDFに囲まれながらも冷静に折り返すと、ゴール前でDFアカンジが触ってコースが変わったところをファティが右足のシュートを左隅に流し込んだ。

三笘も絡んだゴールによって反撃の狼煙を上げたブライトンはここから攻勢を強めていく。これに対して、やや流れが悪いシティはドクとストーンズを下げてグリーリッシュ、ルベン・ディアスと経験豊富な選手の投入で試合をクローズにかかる。

一進一退となった後半最終盤の攻防ではマーチが右足を負傷し担架でピッチを後にするアクシデントが発生すると、シティもファティへのファウルでアカンジが2枚目のカードをもらって退場となるアクシデントが発生。

残された時間は短いものの、三笘のドリブルやセットプレーを起点に後半アディショナルタイムは完全にブライトン攻勢の時間が続くが、シティも連敗ストップへ粘りを見せた。

この結果、上位対決に競り勝ったシティがリーグ連敗をストップし、CLを挟んで行われるマンチェスター・ダービーへ弾みを付けた。一方、後半に見事な盛り返しを見せたものの、王者に屈したブライトンは今季3敗目となった。

ベンフィカvs久保所属のソシエダ、三笘所属のブライトンvsアヤックスなど
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