プレミアリーグ第9節が21日に行われ、マンチェスター・シティブライトンが対戦した。

 前人未到の4連覇を目指すマンチェスター・シティは開幕から6連勝と好スタートを切ったものの、中盤の主軸であるロドリを欠いた直近2試合はいずれも1点差で敗北。リーグ戦では2018年以来となる連敗を喫した。一方のブライトンも最初の6試合を5勝1敗で終えたものの、ここ2試合は1分1敗と勝利から遠ざかっている。両チームともにリーグ戦3試合ぶりの白星を目指す。

 最初にチャンスを作ったのはマンチェスター・シティフィル・フォーデンがドリブルで敵陣内へ持ち上がり左サイドに展開すると、ボールを受けたジェレミー・ドクがカットインから際どいシュートを放つ。その直後にはドリブルでボックス内左の深い位置まで侵入したドクがマイナスへ折り返し、待ち構えていたフリアン・アルバレスダイレクトでネットを揺らした。ホームチームが早い時間帯での先制に成功する。

 19分にはマンチェスター・シティに追加点。敵陣右サイドで鋭いプレスを仕掛けボールを奪うと、ハーランドがドリブルでボックス手前まで持ち運び左足を一閃。強烈なグラウンダーのシュートがゴール右下隅に突き刺さり、リードを2点に広げた。反撃に出たいブライトンだが、なかなか効果的に前進することができず、ホームチームの鋭い攻撃に晒される展開が続く。左サイド三笘薫も良い形でボールを受けることができない。

 その後も試合を優位に進めるマンチェスター・シティ。追加点こそ奪えないものの、素早い出足と連動したプレスでブライトンの攻撃の芽を摘み反撃のチャンスを与えない。前半はこのまま2-0で折り返した。

 51分、ブライトンは相手GKシュテファン・オルテガ・モレノのミドルレンジのパスをカットし、最後はグロスがボックス内でシュートを放つも枠を捉えきれず。対するマンチェスター・シティは59分、ボックス右角付近でFKを獲得すると、アルバレスが右足で直接ゴールを狙ったが、シュートは枠の上へ。67分にはフォーデンの浮き玉パスに抜け出したハーランドがボックス内で左足を振り抜くも、シュートはGKジェイソン・スティールの好セーブに阻まれた。

 後半に入り、三笘は得意のドリブルでマヌエル・アカンジのイエローカードを誘発するなど、ボールに絡むシーンを増やしていく。69分にはアンス・ファティのスルーパスに抜け出し決定機を迎えたが、シュートはGKオルテガに阻まれる。73分にはカウンターの流れでボールを受けた三笘がドリブルでボックス内左へ侵入。中央へ折り返すと、こぼれ球を最後はA・ファティが押し込み点差を縮めた。

 その後は拮抗した展開が続き、両チームともに相手ゴール前に迫るシーンを作るも、互いにスコアボードを動かすことはできず。マンチェスター・シティは最終盤にアカンジが退場処分となったが、試合を2-1で締めくくり、リーグ戦3試合ぶりの白星を飾った。次節は29日に行われ、マンチェスター・シティはアウェイでマンチェスター・ユナイテッドと、ブライトンはホームでフルアムと対戦する。

【スコア】
マンチェスター・シティ 2-1 ブライトン

【得点者】
1-0 7分 フリアン・アルバレスマンチェスター・シティ
2-0 19分 アーリング・ハーランドマンチェスター・シティ
2-1 73分 アンス・ファティ(ブライトン

スターティングメンバー
マンチェスター・シティ(4-2-3-1)
GKオルテガ
DF:ウォーカー、ストーンズ(75分 R・ディアス)、アカンジ、グヴァルディオール
MF:B・シルヴァ、ロドリフォーデンアルバレス(90+6分 アケ)、ドク(75分 グリーリッシュ)
FW:ハーランド

ブライトン(4-2-3-1)
GK:スティール
DF:ミルナー(HT フェルトマン)、ダンク、イゴール、マーチ(90+4分 ファン・ヘッケ)
MF:バレバ(66分 ギルモア)、グロス、アディングラ、ウェルベック(16分 E・ファーガソン)、三笘
FW:ペドロ(65分 A・ファティ)

マンチェスター・シティがブライトンとの接戦制す! [写真]=Getty Images