DeNA大車輪の働きを見せたバウアー。その去就はいま世界中から熱視線を向けられている。(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 クライマックスシリーズもいよいよ大詰めだ。セ・リーグはレギュラーシーズン1位の阪神が怒涛の3連勝で広島を撃破。2005年以来の日本シリーズ行きを決めた。

 23年シーズンの終幕が迫るなかで、各球団の今オフの補強に向けた動きも水面下で動き始めている。目下、注目を集めるのはDeNAの怪腕トレバー・バウアーの動向だ。

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 20年にサイ・ヤング賞を獲得した実力は日本でも十分に示された。今年3月にDeNAと電撃契約を締結した32歳は、19試合に先発。右腸腰筋遠位部を損傷した影響で離脱期間もあったが、2桁勝利(10勝)を達成すると、防御率2.76、WHIP1.15、QS率78.95%と上々のスタッツを記録。チームの2年連続となるAクラス入りに貢献した。

 そんなバウアーだが、今季限りで単年契約は満了。今後については白紙の状態だ。すでに複数メディアでは、DeNAとの残留交渉はもちろん、ソフトバンクの獲得調査など様々な情報が飛び交っている。

 もっとも、契約の壁は小さくない。バウアーは今季限りでドジャースとの3年契約が満了となるため、これまでよりも負担金額が増大。獲得には高額な契約金が必至と見られているのだ。

 いまだ不透明な大物助っ人の去就には、“隣国”からも関心が寄せられている。韓国のスポーツメディア『My Daily』は「KBOリーグに興味があるかもしれない」とバウアーの動向をレポート。今月16日に「メジャーでも、日本でも、韓国でも、お話をいただいたところから考えたい」と語った本人のコメントを紹介したうえで、「彼の韓国行きは年俸を考えると現実的ではないが、関心が全くないわけではない様子だ」と強調した。

 さらにバウアーの日本での活躍について「まさに無双だった」とするニュースサイト『IS Plus』は「株価が上昇しているバウアーには、日本の複数球団が興味を示している」と指摘。動向を注視する球団としてDeNAソフトバンクの名を上げたうえで、「彼の自由を認める新たな環境を模索する可能性が高い。とくにロッカールームなどチームの内部でもYouTubeの撮影を許可する球団を望んでいるようだ」と伝えている。

 MLB復帰を含めたありとあらゆる可能性がある。それだけにバウアーの契約が球界全体の注目を集め続けるのは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

バウアーの電撃移籍に希望!? 韓国メディアが大物助っ人の去就に熱視線「現実的ではないが、関心がないわけではない」