地下駅を変えるって本当に大工事なんです!

輸送力増強メニューの柱のひとつ「南砂町の大改良」いよいよ

東京メトロは2023年10月19日東西線の東陽町~西葛西間において、来年5月に2日間、終日運休すると発表しました。南砂町駅の線路とホームの増設へ向けた切替工事を行うためです。

1つのホームの両側に上下線がある1面2線構造の南砂町駅に、ホームと線路を1つずつ増設し、2面3線とする工事です。上り線を2線にすることで同一方向の列車が交互に発車できるようになり、列車が詰まって駅間で停車してしまうことを防ぎます。遅延防止のほかホーム上の安全性向上も狙った工事です。

この工事の一環で、2024年5月11日と12日の2日間(予備日:25日・26日)、東西線は東陽町~西葛西間で終日運休し、中野方面は東陽町、西船橋方面は西葛西もしくは葛西で折り返し運転となります。所要時間の増大や混雑が予想されることから、他の鉄道線への迂回が呼びかけられています。

なお、今回の線路切り替え工事は第1回にあたり、残り2回の切り替え工事が予定されています。今回で増設ホームの使用を開始し、既存ホームは次の切り替え工事へ向け一部休止となります。

南砂町駅のホーム増設は、東西線の抜本的な輸送力増強策の柱の一つとして2010年代から進められてきました。当初は2020年度完成の予定でしたが、現在は2027年度予定に改められています。

東京メトロ東西線(画像:写真AC)。