高価なコントローラーはいらない?

若い軍人はデジタルネイティブばかり

アメリカ国防総省が行ったロボット戦闘車両のテストの結果、若い兵士が求めているのは複雑なコントローラーではなく、キーボードマウスであることが明らかになったと、アメリカの防衛系メディアが2023年10月15日に報じました。

アメリカ陸軍では2028年に配備されるロボット戦闘車両の実地テストを行っていますが、そこで驚くべき結果が明らかになったとのことです。それは、専用に設定された高価なコントローラーより、オペレーターマウスキーボードを求めてきたということです。

なお、オペレーターは専用の複雑なコントローラーを使用しなくとも、ゲームで培ったマウスキーボードの操作技術でロボットや搭載武器のコントロールができると言ったようです。

この結果は、機甲学校のあるフォート・ムーア駐屯地の訓練チーフであるカーティス・バザード少将も同意することで、「今の若者の多くはデジタルネイティブであり、この種のテクノロジーを使うことに非常に慣れている」としました。

また、バザード少将は最も懸念するべきことは、仮に5つの兵器を採用した際に、5つの異なるコントローラーやバッテリーを必要とするような事態だとし、無人兵器に関してはゲーマーに優しい操作方法で標準化していくだけではなく、規格の統一化も必要だと説いたようです。

テストされるロボット車両(画像:アメリカ陸軍)。