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イギリスロンドン南部で、女生徒が通学中に顔見知りの少年に刺殺された。『BBC』や『Daily Star』が事件に関する目撃証言や背景を伝えている。

 

■顔見知りの犯行

9月28日午後8時30分頃、ロンドン南部のクロイドンでバス通学中だったエリアン・アンダムさん(15)が、首をナイフで刺され死亡した。

容疑者は被害者の知り合いの少年(17)で、約1時間後に逮捕された。氏名は公表されていない。

アンダムさんが通っていた女子校オールド・パレス・オブ・ジョン・ウィットギフトの職員は、「とても愛され、大切な友人である生徒の死に深いショックを受けています」とコメントした。

 

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■口論の目撃談も

同級生たちは、アンダムさんが友人たちと60番の通学バスから降りたところで襲われたこと、そして「バスの運転手や通行人が彼女を助けようとした」と語った。

別の目撃者は「少女かその友人に花を贈ろうとした少年と口論になっていた」と証言しているが、警察はさらに事件に関する情報や映像を提供する目撃者を呼びかけており、現在も調査中だ。

事件に対する地元民たちの衝撃は大きく、多くの人々が現場近くに花やカードを供えて哀悼の意を表明している。事件について発表した地元警察のアンディ・ブリテイン警視総監は「警察が被害者の家族を支援している」と述べ、地元コミュニティとの連携を強調した。

 

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■傷害事件の多い地域

クロイドンは、ナイフによる傷害事件が他の地域よりも多く報告されている地域の一つであり、警察は「この問題に対処するためにさらなる対策を講じる必要がある」と語った。

アンダムさんの痛ましい死は、イギリスでの若者への支援や犯罪の防止についての議論を再燃させ、ナイフによる犯罪の根本的な解決策を模索する切っ掛けとなりそうだ。

15歳女子生徒がバス通学中にナイフで刺殺 顔見知りの少年と口論する目撃談も