22日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)で、ビートたけしが自転車の危険運転に憤りをあらわにした。
■自転車の危険運転を特集
番組は自転車の危険運転を特集。正午から午後8時まで歩行者専用道路となる赤羽スズラン通り商店街では、禁止時間帯にもかかわらず、子供を乗せた女性が運転する自転車が駆け抜けていくなど、ルールが無視されていた。
『TVタックル』スタッフが歩行者の男性に話を聞くと「ここはすごいですよ。何度もぶつけられている」と被害を訴える。また、子供と一緒に商店街を歩いていた女性は「自転車が来ると私たちが止まって道を譲っている」と話す。
一方、自転車に乗っていた男性は、スタッフから禁止時間帯であることを指摘されると「空いているからあれかなと思って。足が悪くて歩くのがつらいんで。生物(を運んでいる)ので早く帰りたい」と発言。別の男性は「迷惑をかけていない」とうそぶき、自転車で走り去った。
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■歩行者と同じ感覚?
VTRを見たたけしは「免許制か罰金だね」と提言。阿川佐和子も「信号か赤か青かは小学生でもわかるのに、どうして自転車に乗る人は守らないんでしょう?」とコメントする。
するとたけしが「自転車は歩行者と同じ感覚なんじゃないの? 赤で待っても隣が青だから、曲がればいいって」と指摘。東国原英夫も「軽車両という意識がないんでしょうね。車両だという意識がない」と持論を展開した。
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■道路事情に苦言
さらにたけしは「だいたい前からある道路なんか、自転車の道路と歩行者と車って、わからなじゃないか、なにがなんだか」と憤る。
東国原も「車両だから、原則車道を走らなければいけないのに、特例で歩道も走ることができる。あいまいですよね」と指摘した。
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■NPO理事長の発言に苦笑い
この日のゲストでNPO自転車活用推進研究会の小林成基理事長は「自転車が歩行者だと思っている人たちが多いですよね。53年前に法律ができて、歩道を自転車が通ってもいいというのが」と話す。
阿川から「歩行者というイメージが抜けていない?」と質問されると、「みんな、なんとなくそう思ってるんです。そもそも歩道は、通る場合には絶対徐行が原則なんですよ。 徐行というのは自転車の場合だと、歩くぐらいのスピードなので」と小林氏は語る。
話を聞いた阿川が「そういうのはどこで教えるんですか?」と再質問すると、「誰も教えてくれない」(学生などを対象に自転車交通安全教育を実施と注釈あり)とポツリ。これにたけしは苦笑いを浮かべていた。
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■6割が自転車に危険感じた経験
現状、交通ルールを認知していない子供でも走行することができる自転車。歩行者や車のドライバーが危険を感じることもしばしばだ。
Sirabee編集部が全国の男女1,357名に実施した調査で「自転車に危険を感じたことがある」と答えた人は64.3%。半数を超える人が危険を感じた経験を持っている。
視聴者からも自分勝手な運転を繰り返す自転車への怒りや恐怖体験を訴える声が上がっていた。
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