ポーランドにあるショッピングモール内の大きなショーウィンドウの目の前で、バッグを片手にピクリとも動かない男の姿を監視カメラが捉えた。男はマネキンのフリをして警備員やスタッフの目をかいくぐって、閉店後のショッピングモールで強盗を働いていたのだ。繰り返し犯行に及んでいたものの、最終的には逮捕されたことを米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。

ポーランドの首都ワルシャワにあるショッピングモールで、閉店後に強盗を働いた22歳の男が逮捕された。ワルシャワ警察が、現地時間18日に公表した。

ショッピングモールには警備員が配置されていたはずで、閉店前には店内を巡回し、残っている買い物客がいないか確認するはずだ。では、男はどのようにして警備員の目をすり抜け、閉店後のショッピングモールに残ることができたのか。その答えは、ワルシャワ警察が公開した1枚の写真で明らかとなった。

公開された写真には、ショッピングモール内にあるアパレルショップのショーウィンドウが写っている。そしてショーウィンドウの右端にはジーンズにベージュのパーカーを着た男が立っており、右手にはショップバッグのようなものを持っている。男はこの姿勢のままでずっと立っていたそうで、マネキンのフリをして警備員の目をかいくぐっていたのだ。

そんなに簡単に騙すことができるのかと思ってしまうが、警備員は男の存在に気付かず、男は閉店後のショッピングモールに居座った。しばらくして警備員がいなくなったのを確認した男は静かに動き出し、宝石店に忍び込んで商品を盗んだという。

男は別の日にも、閉店後のショッピングモールに居座り、レストランに忍び込んで食事をしていた。その後、完全に閉まり切っていないシャッターを見つけた男は、その隙間からアパレルショップに入り込み、着ていた服を脱ぎ、店内にあった新しいものに着替えた。そして最後にはまたレストランに行き、2食目の食事を平らげた。

好き放題やっていた男だったが、警備員の1人が閉店後のショッピングモール内で男の姿を見つけて警察に通報し、ついに男は逮捕された。

ルシャワ警察の調べによると、男は別のショッピングモールで閉店後にレジから現金を盗み、商品を盗んでいたことも判明した。男は強盗と窃盗で起訴され、最大で懲役10年の刑が下される可能性があるという。

マネキンのフリをする男の写真が多くのメディアで紹介されると、「面白すぎるよ」「Netflixルパンでも見たのか?」「とんでもなく間抜けだな」「誰も気がつかないのが逆にすごい」「クリエイティブだと思う」など、驚きや笑いの声があがっている。

ちなみに2021年にはイギリスで、質屋に強盗に入った男が目出し帽をまくり上げたままで顔を覆い忘れ、監視カメラにバッチリと顔が映ったため逮捕されていた。

画像は『New York Post 2023年10月19日付「Freeze! Polish crook pretended to be a mannequin to get locked in mall for an all-night crime spree: cops」(Warsaw Police)』『Manchester Evening News 2021年12月22日付「Moment idiot crook in Man Utd shirt robbed a shop – but forgot to put his balaclava on」(Image: Crown Prosecution Service)』『New York Post 2022年11月21日付「Missouri man writes demand note on birth certificate while robbing bank」(Greene County Jail)』『Sussex Police 2021年8月11日付「Jail term for man who robbed one bank and tried to rob two others」』『CI John Owen 2021年1月6日付X「I think we have just arrested the world’s unluckiest burglars:」』『LADbible 2021年5月5日付「Would-Be Melbourne Carjackers Foiled In Getaway Plan Because Vehicle Was A Manual」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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