なでしこジャパンのDF古賀塔子(JFAアカデミー福島)が、国内でのトレーニングキャンプを終えた手応えを口にした。

なでしこジャパンは、17日から国内でトレーニングキャンプを実施。招集メンバーのうち国内でプレーする選手と、海外組ではポートランド・ソーンズFC(アメリカ)の杉田妃和が参加した。

26日にインド女子代表戦でスタートするパリ・オリンピック予選。ウズベキスタンで集中開催される予選は、29日のウズベキスタン女子代表戦、11月1日ベトナム女子代表戦と3連戦で行われる。

古賀はトレーニングパートナーとして国内キャンプに帯同。オーストラリアニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)に向けたキャンプでもトレーニングパートナーとなっており、9月から10月にかけて行われていたアジア競技大会では決勝までの全6試合に先発出場。17歳ながら素晴らしいパフォーマンスを見せて大きな話題を呼んでいた。

今回の合宿については「短い期間でしたけど、トップレベルの選手たちと一緒にプレーできて、差を感じる部分もありますけど、一緒にプレーできて良かったです」とコメント。アジア競技大会を終えて感じたことについては「連戦の中でアジアの選手に対してタフに戦えたと思いますし、自分の特徴を試合で発揮できたことは良かったと思います」と一定の手応えがあったという。

自身も中心となり戦ってきたアジア競技大会のチームと、なでしこジャパンを比較しては「パス1つでもスピードとか質とかが全然違うなということを感じるので、そういうところからこだわっていけば、ここに自分も食い込んでいけるかなと思います」とコメント。自分が正式にメンバー入りするために必要なことも感じているという。

また「守備の対人の強さは武器だと思っているので、そこは通用するかなと思いますが、ビルドアップなどの質は高めていきたいです」と、攻撃面での成長が必要だと語った。

アジア競技大会での活躍は日本代表DF冨安健洋(アーセナル)と比較されることもあったが、「チームのスタッフからは『冨安みたいだ』と言われたことはありましたが、自分的にはゴール前に侵入される前から止めたい選手になりたいので、まだまだ成長したいです」とコメント。冨安のレベルまではまだまだだと語った。

一方で理想のDFについては「守備の強度というところではファン・ダイク選手が好きなので、そこを目指したいと思います」とコメント。オランダ代表とリバプールの守備を支えるDFヴィルヒル・ファン・ダイクについては「一対一の強さや最後まで身体を張ってゴールを守る姿」が理想とする理由だという。

まだ正式になでしこジャパンのメンバーには入ったことがない古賀。ただ、予備軍としての立ち位置が続いている状況だ。

パリオリンピックについては「ワールドカップで帯同させてもらってからなでしこを目指したいなという気持ちは強くなりました」と語り、「今はトレーニングパートナーですけど、メンバーに食い込んでいけるように頑張りたいです」と、来年の出場を目指しているという。

まだ17歳だが「具体的な年齢とかは考えていなかったですが、W杯で優勝したいという気持ちはあります」という夢を掲げている古賀。「全然考えていなかったですが、この立場にある以上は目指したいという気持ちがあります」と改めてパリ五輪への思いを語り、残り1年弱での更なる成長を目指す。