セリエA第9節、ローマvsモンツァが22日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが1-0で勝利した。

今シーズン初の連勝でインターナショナルブレークに入った10位のローマは、次節にインテルとのビッグマッチを控えるなか、勝ち点1差で7位に位置するモンツァ相手に3連勝を狙った。モウリーニョ監督は難敵相手のホームゲームに向け、前節から負傷のディバラに代えてベロッティを起用した以外同じメンバーを継続した。

代表戦明けのランチタイムキックオフというタフな状況で試合に入ったローマ。全体的に重さが見受けられると、立ち上がりはアウェイのモンツァにボールを握られて押し込まれる展開が続く。

相手のフィニッシュの精度に救われて決定的なピンチこそないものの、攻撃では配球役のパレデスを消され、ルカクとベロッティの2トップに効果的にボールが入らず。カルスドルプとスピナッツォーラの両ウイングバックも高い位置を取れない。

それでも、前半半ば過ぎから相手陣内でのプレータイムを増やすと、37分にはようやく最初の決定機を創出。ボックス右に抜け出したベロッティがライン際で浮き球のクロスを供給。これをゴール前のアワールがドンピシャのヘディングで合わすが、GKディ・グレゴリオの驚異的な反射神経を前にはじき出される。

この絶好機を逸したジャッロロッシだが、直後の41分にはベロッティを後方から潰したDFダンブロージオにかなり厳しい判定ながら2枚目のカードが出て退場に。これで数的優位を手にしたホームチームは攻勢を強めると、前半終了間際にはスピナッツォーラの左クロスからベロッティのヘディングシュートでゴールに迫るが、これは相手GKの好守に阻まれた。

前半の内に先制点を奪えずも、数的優位で後半に臨んだローマ。立ち上がりからルカクのキープ力を活かし、人数をかけた攻めで早い時間帯のゴールを目指す。

勝ち点1やむなしと後ろ重心のモンツァの堅守に手を焼くローマは60分過ぎに2枚替え。ベロッティとボーヴェを下げてアズムン、エル・シャーラウィピッチに送り込み、[4-3-3]に並びを変えた。だが、この交代直後にモンツァのカウンターに遭い、ビリンデッリの強烈な枠内シュートでゴールを脅かされる場面も。

この交代で攻撃を活性化できなかったローマは、さらにディフェンスラインにザレフスキらより攻撃的な選手を投入。10分以上を残して交代枠を使い切った。

以降もヴィニャートやビリンデッリらの奮闘で10人を感じさせないモンツァに苦戦を強いられるモウリーニョのチーム。88分にボックス内でのルカクの落としからアズムンが放ったシュートも右ポストに阻まれる。

このままゴールレスドローも予期されたが、結果的に交代選手の絡んだ攻撃から土壇場でゴールをこじ開ける。90分、ボックス左角からザレフスキが浮き球のクロスを上げると、ファーのクリステンセンが頭で折り返す。ボックス中央のアズムンのボレーシュートはDFのブロックに阻まれるも、撥ね返りに反応したエル・シャーラウィが抑えの利いた見事な右足ボレーをゴールネットに突き刺した。

その後、両ベンチの小競り合いでモウリーニョ監督が退席処分となるアクシデントに見舞われたが、虎の子の1点を最後まで守り切って3連勝。10人相手に辛勝となったが、次節インテル戦に弾みを付けることに成功した。

ベンフィカvs久保所属のソシエダ、三笘所属のブライトンvsアヤックスなど
CL・ELはWOWOWで放送&配信!
>無料トライアル・放送予定など詳しくはこちら