セルティックは22日、敵地で行われたスコティッシュ・プレミアシップ第9節でハーツと対戦し、4-1で勝利した。

リーグ5連勝で首位を快走するセルティックは週明けにチャンピオンズリーグ(CL)のアトレティコ・マドリー戦を控えるなか、4位のハーツとのアウェイゲームに臨んだ。

この試合では日本代表帰りのFW古橋亨梧とMF旗手怜央に加え、FW前田大然もスタメン入り。DF岩田智輝はベンチスタートとなり、DF小林友希はベンチ外となった。一方、ハーツではFW小田裕太郎がベンチスタートも、FW田川亨介はベンチ外となった。

試合は開始早々にスーパーゴールが生まれる。4分、相手陣内左サイドパルマが浮き球のパスをボックス左のスペースに落とすと、タイミングよく走り込んだオライリーが自身の背後から来たボールを見事な左足ダイレクトボレーでゴール右隅へ突き刺した。

幸先よく先制に成功したセルティックだが、以降はハーツの鋭いロングカウンターに手を焼く。その一方、攻撃では前田のスピードを活かした右サイドから幾つか良い形を作り出す。

すると23分、右のハーフスペースで持ち上がった旗手が右のタッチライン際に張った味方とのパス交換でニアゾーンを取ってマイナスの折り返しを供給。これをゴール前の前田が左足で押し込み、3試合ぶりとなる今季2点目を奪取。

日本人ホットライン開通で貴重な追加点を挙げたセルティックは、引き続きボールを握ってゲームをコントロールしつつ、前がかる相手の背後を狙ったカウンターで3点目を狙う。その流れでディフェンスラインと再三駆け引きする古橋が虎視眈々とゴールを狙う。だが、旗手のスルーパスに抜け出したプレーオフサイドとなるなどフィニッシュまで持ち込めず。それでも、チームは2点リードで試合を折り返した。

迎えた後半、セルティックは前半同様にいきなり決定機を作る。ボックス内でルーズボールに反応した古橋が相手DFのファウルを誘ってPKを獲得。だが、キッカーの旗手が左隅を狙って蹴ったシュートはポストを叩き失敗に。

このPK失敗で少し嫌な空気が漂うが、頼れるエースがすぐさま払拭。51分、旗手の絶妙なフリックパスで左サイドのスペースに抜け出したパルマがグラウンダーで折り返すと、ニアに走り込んだオライリーと競ったDFに当たってゴール前に流れたボールをフリーの古橋が左足の正確なシュートで突き刺した。

古橋の4試合ぶりとなる今季リーグ5点目で勝利に大きく近づいたアウェイチーム。一方、敗色濃厚のハーツは58分に小田が投入され、ピッチ上での日本人対決が実現する。

ここからハーツが押し込む時間が続くと、64分にはスローインの流れから自陣ペナルティアーク付近での前田の不用意な横パスをカットしたシャンクランドが見事なミドルシュートを右隅へ突き刺し、ホームチームが一矢報いるゴールを挙げる。

前田のミスでクリーンシートを逃したセルティックは直後の66分に旗手を下げて岩田を投入。さらに、72分には古橋と前田がお役御免となる。

その後はホームチームのペースで試合が進んだが、セルティック4人目の日本人選手が決定的な仕事を果たす。81分、ボックス右でオ・ヒョンギュが連続シュートを放ったこぼれに反応した岩田がクロスバーの内側を掠める鋭い左足のシュートを突き刺し、嬉しい加入後初ゴールを挙げた。

これで試合の大勢が決した中、後半アディショナルタイムにはボックス右で仕掛けた小田が際どいシュートで見せ場を作ったが、試合はこのままタイムアップ。

旗手のPK失敗で4選手揃い踏みはならずも、王者の地力示したセルティックリーグ6連勝を達成。週明けのアトレティコ戦に大きな弾みを付けた。

ハーツ 1-4 セルティック
ハーツ
シャンクランド(64分)
セルティック
オライリー(4分)
前田大然(23分)
古橋亨梧(51分)
岩田智輝(81分)

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