11月中旬に、JR山手線渋谷駅で線路切り替え工事が行われ、一部運休も発生します。今回で一連の駅工事は最後となるようです。

計5回の「山手線運休して切替工事」

JR山手線渋谷駅で、まもなく最後の「線路切り替え工事」が行われ、工事中山手線の一部運休が発生します。

渋谷駅周辺では大規模な再開発事業が進行中。JRを覆う巨大なデッキや新たな南口改札などが整備され、駅南側の桜丘口エリアも新ビルがまもなく開業します。

今回の工事では、山手線の線路とホームを、まるごと約20cmかさ上げします。JR渋谷駅のホームがすべて一定の高さに揃い、線路下部に整備予定の「東西自由通路」のスペース確保が完了します。

山手線の一部運休日は、外回り内回りで異なります。以下のとおり。
外回り(新宿・池袋方面):11月18日(土)始発から終電まで
内回り(大崎・品川方面):11月19日(日)始発から終電まで

運休区間は、大崎~渋谷~池袋。その他の区間も、約10分間隔に減便されます。また、動いている反対側(逆向き)の列車も、それぞれ約5分間隔という、若干の減便になります。代わりに埼京線が増発され、また京浜東北線は終日、快速運転がなくなります。

これまで、山手線などの運休を伴う線路切り替え工事は、2018年から4回行われてきました。

最初は2018年5月と2020年5月。南へ大きくズレていて「南渋谷駅」と形容された埼京線ホームを、山手線ホームと同じ位置へ移設する工事でした。1回目はまずホームを移設するスペースのために線路を東側へスライドさせ、2回目でホーム移設を図っています。昔はここに東急東横線の地上駅があったため、埼京線ホームを設置するのは不可能でした。2013年に副都心線との直通に際して地下化したため、ようやく実現したのです。

3、4回目は2021年10月と2023年1月。これは山手線を1面2線の島式ホームで運用させるための工事でした。3回目でもともと大崎・品川方面だったホームをいったん拡幅し(東側へ線路をスライド)、4回目で新宿方面行きを切り替え(西側へ線路をスライド)しています。

そして今回は先述のとおり、山手線の線路をかさ上げ。工事はいよいよ、JR線路の下部のリニューアルへ入っていきます。

山手線(画像:写真AC)。