スコティッシュ・プレミアシップ第9節が22日に行われ、セルティックハーツが対戦した。

 今季も開幕から好調を維持しているセルティックは、第3節のセント・ジョンストン戦こそスコアレスドローで終えたものの、残る7試合はすべて白星を記録。今節はここまで3勝2分3敗のハーツの本拠地乗り込む。セルティック古橋亨梧旗手怜央前田大然は先発に名を連ね、岩田智輝はベンチからのスタートに。小林友希はメンバーから外れた。一方、ハーツの小田裕太郎と田川亨介はベンチから出番を待つ。

 試合は立ち上がりの4分に動く。敵陣左サイド開いた位置でボールを受けたルイス・パルマカットインから右足で浮き球のボールを送ると、抜け出したマット・オライリーがダイレクトで左足を振り抜く。芸術的ボレーシュートをファーサイドに突き刺し、セルティックが先手を取った。

 続く23分には右サイド開いた位置でパスを受けたオライリーが内側のスペースへスルーパスを送ると、走り込んでいた旗手がダイレクトで中央へ折り返す。待っていた前田がダイレクトで押し込んだ。前田の今季2ゴール目でセルティックがリードを広げ、前半はこのままセルティックの2点リードで終了している。

 後半に入ってもセルティックは攻撃の手を緩めない。キックオフ直後にはロングボールで右サイドを抜け出した前田が中央へ折り返すと、このボールに反応した古橋が倒され、PKを獲得する。キッカーを務めた旗手はGKの逆を取る一撃を放ったが、シュートは左ポストに嫌われた。

 それでも直後の51分、敵陣左サイドで前を向いたパルマがボールを持ち運び、右足アウトサイドでグラウンダーのクロスボールを送る。ニアサイドに入り込んだ旗手とオライリーには合わなかったものの、中央で待っていた古橋が左足でゴールネットを揺らした。古橋の今季公式戦6点目、スコティッシュ・プレミアシップでは5点目でセルティックが勝利を決定付けた。古橋は過去出場したハーツ戦全試合でゴールを記録しており、これでハーツ戦は8試合連続得点となっている。

 64分にはハーツが反撃。前田のパスが中途半端になったところをペナルティエリア手前で奪われると、ローレンスシャンクランドが反転から右足フィニッシュ。狙い澄ました一撃がゴールに吸い込まれ、ハーツが1点を返した。

 それでもセルティックハーツにこれ以上の失点を許さずに試合を進め、さらに数多くのチャンスを作っていく。81分にはペナルティエリア右で短くなったクリアボールを拾った岩田が左足で強烈な一撃を突き刺す。岩田のセルティック加入後初ゴールが決まり、セルティックが再びリードを3点に広げた。

 試合はこのままタイムアップ。セルティックがスコティッシュ・プレミアシップ6連勝を飾った。旗手は66分まで、古橋と前田は72分までプレーし、岩田は旗手との交代で66分から途中出場した。一方、ハーツの小田は58分からピッチに送り出され、田川に出番はなかった。

 この後、セルティックは25日にチャンピオンズリーグ(CL)のアトレティコ・マドリード戦を挟んで、次節のスコティッシュ・プレミアシップでは28日に敵地でハイバーニアンと対戦する。一方、ハーツは29日に次節のスコティッシュ・プレミアシップで敵地開催のレンジャーズ戦に臨む。

【スコア】
ハーツ 1-4 セルティック

【得点者】
0-1 4分 マット・オライリー(セルティック
0-2 23分 前田大然セルティック
0-3 51分 古橋亨梧セルティック
1-3 64分 ローレンスシャンクランドハーツ
1-4 81分 岩田智輝(セルティック

セルティック加入後初ゴールを決めた岩田智輝 [写真]=Getty Images