エールディヴィジ第9節が22日に各地で行われた。

 今シーズンは序盤戦から大混迷を極め、未消化試合が2試合あるものの、6試合で1勝2分3敗の降格圏・16位という“クライシス”に陥るアヤックス。代表ウィークによる中断期間を挟み、巻き返しのきっかけを掴みたい第9節で最下位ユトレヒトと対戦した。試合はアヤックスが2点を追う展開になるも、52分と55分にMFクリスティアン・フリンソンが立て続けにゴールネットを揺らして振り出しに戻すと、65分にFWステーフェン・ベルフワインが決めて逆転に成功する。しかし71分に同点とされ、90分には劇的決勝点を献上。まさかの“逆転返し”を喰らい、リーグ戦4連敗で17位にまで後退。オランダメディア『NOS』によると、試合後に主将FWベルフワインとアヤックスサポーターが現状の成績に対する話し合いを行なったとのこと。一方で、勝利したユトレヒトは16位に浮上した。

 前節終了時点で首位に立つPSVは今節、フォルトゥナ・シッタートと対戦。19分のMFフース・ティルの先制点を皮切りに、PSVは3得点を挙げた。試合終盤に1点を許したものの、盤石な内容で3-1の勝利。開幕節から無傷の9連勝となり、首位を堅持している。

 2位AZはヘーレンフェーンと対戦すると、FWエヴァンゲロス・パヴリディスが圧巻の活躍。11分に先制点を決めると、59分に2点目を挙げる。さらに76分、敵陣奥深くに侵入した右SB菅原由勢のマイナスの折り返しに反応したパヴリディスがゴールネットを揺らし、ハットトリックを達成。試合はこのまま3-0で終了し、AZも首位PSVとの勝ち点差「2」を維持している。なお、先発出場した菅原は80分までプレーし、1アシストを記録した。

 その他、66分からFW上田綺世が途中出場したフェイエノールトがフィテッセを4-0で撃破し、先月下旬から負傷離脱中のMF斉藤光毅を擁するスパルタロッテルダムはスコアレスドローで終了。FW小川航基とMF佐野航大が所属するNECは1-1で勝ち点1を分け合う形に。ベンチスタートとなった両選手は、小川が67分から途中出場、佐野は出場なしとなっている。

エールディヴィジ第9節
RKCヴァールヴァイク 2-1 フォレンダム
PSV 3-1 フォルトゥナ・シッタート
NEC 1-1 アルメレ・シティ
AZ 3-0 ヘーレンフェー
フェイエノールト 4-0 フィテッセ
ユトレヒト 4-3 アヤックス
ヘラクレス 2-2 トゥウェンテ
エクセルシオール 2-4 ズウォレ
ゴーアヘッド 0-0 スパルタロッテルダム

エールディヴィジ第9節が22日に各地で行われた [写真]=Getty Images