違いを見せつけた久保には、欧州ビッグクラブから熱視線が送られている(C)Getty Images

 レアル・ソシエダ久保建英は、10月21日に行われたラ・リーガ第10節のマジョルカ戦で途中出場し、クロスボールで決勝点をアシスト、1-0の勝利に貢献した。このゲームのマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)にも選ばれており、今季6度目の選出となった。

【動画】久保建英が出場から4分足らずで決定的な仕事!正確なクロスで先制ゴールをお膳立てした場面

 今月17日まで行なわれていた、日本代表としての活動からクラブ復帰初戦となったこのゲームではベンチからのスタートとなった久保。しかし、出場から間もなく決定機を演出した。後半15分から交代でピッチに入ると、その4分後、敵陣右サイドでのパスを受けてディフェンダーをドリブルでかわし、ゴール前へクロスを送る。これをブライス・メンデスがヘディングで押し込みネットを揺らした。久保によるピンポイントでの絶妙なアシストから得点が生まれ、チームはリーグ戦2試合ぶりの勝利を手にした。

 久保は途中出場でも高いパフォーマンスを発揮し、改めてチームの中心的プレーヤーであることを証明してみせた。そして、この日の背番号14のプレーを、プレミアリーグビッグクラブ関係者が視察に訪れていたことが伝えられている。

 イングランドサッカーサイト『Tribal Football』は10月22日マンチェスター・ユナイテッドが久保に高い関心を示しており、チームメートのマルティン・スビメンディとともに獲得に向けての調査を行っていると報じた。

 トピックの中では欧州メディア『Football Transfers』の情報をもとに「エリック・テン・ハフが土曜日にスカウトをスペインに派遣し、レアル・ソシエダのスター選手、マルティン・スビメンディとタケフサ・クボを視察させたと伝えている」と綴っており、指揮官との確執が表面化し、放出が濃厚となっているジェイドン・サンチョに替わって久保をウイングに起用する意向であると説明している。

 他にも、スペイン国内の『Fichajes.net』では、イングランドの名門と久保の関係に言及しており、「マンチェスター・ユナイテッドがクボに関心を示すのはこれが2度目」と指摘。他にもサンチョの代役として「クボはマンチェスター・ユナイテッドにとって魅力的なオプションとして浮上している」と報じた。

 また同メディアは、レアル・マドリーも久保の買戻しの可能性があることにも触れ、「獲得競争は熾烈を極めるだろう」と見通しており、その上で「マンチェスター・ユナイテッドは大きな課題に直面しているが、チームの人材を探すエリック・テン・ハフの決意は揺るぎないもののようだ」と論じている。

 シーズン序盤にして久保に対する、欧州各国クラブからの視線の熱量は高まる一方だ。クオリティを増し続けるそのプレーはもちろん、去就をめぐってのピッチ外の話題でも、主役の1人であることも間違いないだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「土曜日にスカウトを派遣した」マンU関係者が久保建英を視察と現地報 マジョルカ戦では絶妙アシストで今季6度目のMOMに