不規則な食生活やバランスの偏った食事、運動不足、ストレス、高齢化などで「便秘」だと感じている人が増加傾向にあるということです。

 天藤製薬(大阪府豊中市)が、腸活アプリ「ウンログ」、そして「日本うんこ学会」の会長で消化器内科医師の石井洋介さんと共同で「便秘に関する意識調査」を実施。その結果を紹介しています。

 調査は、6月28日7月6日にかけて、ウンログのユーザーである20〜60代の男女2139人を対象に、同アプリとインターネットのアンケートで行われました。

「日常で感じるストレス度(最もつらい状態を10点とした場合)」について聞いたところ、第3位は6.6点の「仕事や家事に追われている状態」、第2位は6.7点の「風邪などの体調不良」、第1位は7.2点の「便秘が長く続く状態」でした。5.4点だった第6位の「失恋した時」を上回る結果になりました。

 便秘歴も質問したところ、「5年以上、10年未満」が12.1%、「10年以上、20年未満」が19.8%、「20年以上」が39.5%でした。また、便秘薬の使用経験も聞くと「使用したことがある」が78.2%、「使用したことがない」が21.8%という結果でした。

「便秘薬の選び方が難しいと感じたことがありますか」という質問では「とてもそう思う」が32.6%、「そう思う」が45.0%と合計77.6%の人が便秘薬の選び方が難しいと回答。理由として最も多い回答だったのが74.3%の「どの成分が自分にあっているか分からない」、続いて44.0%の「便秘薬を選ぶ上での基準がわからない」、38.8%の「症状や原因がタイミングによってバラバラだから」という順でした。

 さらに、「便秘対策」として使っている年間の費用“便通費”は、平均2万204円になったということです。

「便秘薬に頼らずに改善したいと思いますか?」という調査では、「とてもそう思う」が86.6%、「そう思う」が12.9%、「思わない」が0.5%という結果になりました。

 調査結果を受けて、石井さんは「便秘薬を選ぶ際には、病院で症状にあった便秘薬の処方を受けるか、市販の便秘薬を使用する際は成分に加えて、細かく服用量の調整が可能な便秘薬を選ぶのがよいのではないでし
ょうか。特に、慢性的に便秘に悩まされている人については、腸ではなく便に働きかける非刺激性という点だけでなく、その日のおなかの状況によってうんちがするりと出せるよう服用量を調整することで、『便質改善』を心掛けるべきだと考えています」とコメントしています。

オトナンサー編集部

「便秘に関する意識調査」の結果は?