香港/シンガポール/日本、2023年10月24日 - ニューヨークに本社を置き、約128億ドル[1] の資産を運用する民間の独立系投資運用会社ファースト・イーグルインベストメンツ(以下、「ファースト・イーグル」)は、最近好業績が続いた日本株について、引き続き投資機会を見出すとの見解を述べました。ファースト・イーグルが先日発表したレポートでは、約30年[2] にわたる日本への投資実績を基に、日本経済がようやく持続的な回復の兆しを見せ始めた理由と、東京証券取引所(東証)の新たな指令が日本株の永続的な支えになる可能性について検証しています。

景気停滞の長期化、デフレの常態化、投資収益の低迷を経て、日本株は、9月までの年初来リターンが日本円ベースで24%という驚異的な水準を達成しました[3] 。このことが世界的な投資家からの注目を集め、2023年上半期には海外からの日本株への純流入額が過去20年で最大の6兆円(420億米ドル)に達しました[4] 。

現在の日本株は「失われた数十年」ほどの割安感はないものの、そのバリュエーションについてファースト・イーグルのグローバル・バリュー・チームは、最近顕著なパフォーマンスを見せている米国株と比較しても魅力的であることに変わりはないという認識を持っており、持続性のある収益力を持つにもかかわらず取引価格が「本源的価値」を下回る質の高い企業に引き続き注目していく方針です[5]

グローバル・バリュー・チームは、これまでに積み重ねてきた日本株への投資に関する深い知識から、長期的な投資機会を裏付ける構造的変化を明らかにしました。日本企業に対して、持続可能な成長戦略を追求し、株主還元の強化を優先することを求める東証のコーポレートガバナンス・コードの指令を始めとする企業統治の長期にわたる改善は、循環的な追い風が弱まる中でも、企業のファンダメンタルズを継続的に強化していく可能性があります。

グローバル・バリュー・チームのリサーチ・ディレクターであるマット・ランフィアーは、次にように述べています。「日本株のバリュエーションは魅力的であり、低金利によって株式のリスクプレミアムが高まっています。加えて、東証の指令に対応するために、多くの企業が非中核事業の売却や収益性の高い上場子会社の買収による事業の見直しと再構築を進めています」

ファースト・イーグルとしては日本に対する前向きな見通しを維持する一方で、グローバル・バリュー・チームは今後もリスクに対する警戒を怠ることはありません。例えば、財政政策と金融政策はいまだ中立から程遠く、金融政策が正常化すると市場に影響が及ぶことが考えられます。また、高齢化と人口減少によって日本の持続的な成長が困難であることも事実です。しかしファースト・イーグルは、経営上の優位性と永続的な収益力をもたらす希少で耐久性の高い資産を有する企業にフォーカスすることで、長期的な投資機会を探し求めています。

[1] 運用資産総額は、1.ファースト・イーグルインベストメント・マネジメント・エルエルシー、2.その投資顧問子会社であるファースト・イーグル・セパレート・アカウント・マネジメント・エルエルシー、ファースト・イーグル・オルタナティブ・クレジット(FEAC)、およびネーピア・パーク・グローバル・キャピタル(ネーピア・パーク)、3.ネーピア・パークの関連投資顧問会社であるレガッタ・ローン・マネジメント・エルエルシーの合計資産額です。運用資産総額には、FEAC からの受託資本金およびその他の無担保資本金9億ドルと、ネーピア・パークからの受託資本金およびその他の無担保資本金10憶ドルが含まれます

[2] 「ファースト・イーグル・グローバル・バリュー」戦略は、1999年12月31日まで、ファースト・イーグルインベストメント・マネジメント・エルエルシーとは別組織に在籍していたポートフォリオ・マネージャーが運用を担当しました

[3] 出所:ファクトセット、2023年9月30日時点

[4] 出所:ブルームバーグ、2023年6月30日時点

[5] 本源的価値は、通常の市場において、慎重かつ合理的な買い手が、買収対象企業の全株式に対して現金で支払うと推測される金額に対するファースト・イーグルの判断に基づいて算出される額を指します

ポートフォリオ・マネージャー兼シニア・リサーチ・アナリストのアル・バーは、「強いビジネスや代替困難な資産を有し、本源的価値以下で取引されている企業で構成されるボトムアップ型のポートフォリオを構築することによって、市場サイクル全体で最大のレジリエンスを実現できると考えています」とコメントしました。

ファースト・イーグルインベストメンツについて

ニューヨークに本社を置くファースト・イーグルインベストメンツは、約1280億ドル(2023年9月30日現在)の資産を運用する民間の独立系運用会社です1。堅実な顧客資産管理に特化した当社は ダウンサイドリスクの軽減を軸に、アクティブ運用、ファンダメンタル投資、およびベンチマークにとらわれない投資に注力しています。1864年に設立されたファースト・イーグルは、顧客が永久的な資本の減損を回避し、多様な景気循環の波においても魅力的なリターンを確保できるよう、支援する活動を行っています。当社の運用ケイパビリティには、株式、債券、オルタナティブクレジット、マルチアセット戦略が含まれます。詳細はwww.firsteagle.comをご覧ください。

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