チャンピオンズリーグ(CL)のグループA第3節、ガラタサライvsバイエルンが24日にアリ・サミ・イェンで行われ、アウェイのバイエルンが1-3で勝利した。

グループA首位通過の大本命に挙がるバイエルンは、マンチェスター・ユナイテッドコペンハーゲンを連破し、順当に連勝スタート。3連勝を狙った今節は難所イスタンブールで、1勝1分けで2位に位置するガラタサライとの首位攻防戦に臨んだ。3-1で快勝した直近のマインツ戦からは先発1人を変更。負傷のゴレツカに代えてマズラウィを右サイドバックに置き、ライマーが中盤に戻った。

一方、本命との初戦で勝ち点を獲得したいホームのガラタサライは、イカルディやザハ、トレイラといった主力が引き続きスタメンに名を連ねている。
立ち上がりは情熱的なホームサポーターの後押しを受けたガラタサライが押し込む入りを見せる。開始数分では右サイドバックのブイの攻撃参加を活かしつつ、カウンターからイカルディ、ボックス内のケレムが続けてシュートに持ち込み、バイエルンゴールを脅かした。

一方、この守勢を凌いだバイエルンはファーストチャンスをものの見事にゴールに結びつける。8分、カウンターから中央を持ち上がったムシアラが左サイドのサネに短く展開。ボックス付近まで運んだサネが逆サイドで待つコマンに横パスを送ると、スライディングでカットを試みた相手DFの拙い対応もあり、完全にフリーとなったコマンが冷静にコースを狙って右足のシュートをゴール左下隅へ突き刺した。

良い入りを見せながら先に失点したガラタサライだが、これで士気を落とすことなく攻勢を継続。失点直後にはケレムが見事な右足ダイレクトボレーでGKウルライヒにファインセーブを強いると、11分にもブイの高速グラウンダークロスのこぼれをゴール前のケレムが蹴り込みにいくが、今度は枠を外してしまった。

早い時間帯の同点とはならずも、試合の主導権は渡さないホームチーム。相手を凌駕するインテンシティで球際、切り替えの勝負をことごとく制すと、前半半ばに追いつく。30分、ボックス内でイカルディがキミッヒのアフターチャージを受けてPKを獲得。ここで自らキッカーを務めたイカルディはGKウルライヒを先に左へ動かし、見事なパネンカを成功させた。

1-1のイーブンに戻った試合は前半終盤にかけてもガラタサライペースで進む。右サイドを起点に再三良い形の崩しを見せると、キム・ミンジェやキミッヒを出し抜く形の攻めからケレム、イカルディと逆転機もあったが、GKウルライヒの好守やシュートミスもあって前半の内に試合を引っくり返すことはできなかった。

互いに選手交代なしで臨んだ後半は立ち上がりから拮抗した展開に。劣勢が続いたバイエルンハーフタイムの修正によってやや盛り返し、立ち上がりはサネのシュートなどで惜しい場面を作り出す。

時間の経過と共にガラタサライが攻勢を強め、トレイライカルディを起点に際どいシーンを作り出すが、前半同様に最後の精度を欠く。対するバイエルンも63分にはボックス左に持ち込んだサネに絶好機が訪れるが、ここはGKムスレラの好守に阻まれた。

後半半ばを過ぎて徐々にガラタサライの運動量が落ち始めると、虎視眈々と攻撃の機会を窺っていたバイエルンがゴールをこじ開ける。73分、相手陣内右サイドで内と外のボールの出し入れで守備を崩すと、ボックス右でボールを受けたムシアラがゴール前のケインへラストパス。最初のヒールシュートはDFブイにブロックされるが、こぼれ球にすかさず反応した背番号9は右足で押し込んだ。

エースストライカーのさすがの決定力で勝ち越したバイエルンは畳みかける。直後の79分、今度は左サイドを巧みなパス交換で破ると、ボックス左でケインがマイナスに折り返したボールをムシアラがワントラップから右下隅へ丁寧な右足のシュートを流し込んだ。

この連続ゴールによって厳しくなったガラタサライは、ツィエクら交代選手に反撃を託したが、完全にゲームコントロール優先の戦い方にシフトしたバイエルンを前に効果的にボールを奪うことができず。

そして、試合はこのままタイムアップ。試合の大半はガラタサライペースも決定力と勝負の際を制したバイエルンが3-1の勝利でグループステージ3連勝を達成。一方、善戦も本命に屈したガラタサライは今季の公式戦初黒星となった。

ベンフィカvs久保所属のソシエダ、三笘所属のブライトンvsアヤックスなど
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