チャンピオンズリーグ(CL)・グループA第3節が24日に行われ、ガラタサライトルコ)とバイエルンドイツ)が対戦した。

 ここまで2連勝を達成し、勝ち点「6」でグループ首位に立つバイエルン。勝ち点「4」の2位につけるガラタサライとの直接対決に、イングランド代表FWハリー・ケインドイツ代表FWレロイ・サネなどを起用し、敵地で白星を狙う。

 試合は、開始早々にバイエルンがスコアを動かす。ガラタサライの前がかりな守備を、DFラインに降りていたジョシュア・キミッヒが鋭い縦パスで打開。中盤でボールを受けたジャマル・ムシアラが、相手選手をターンでかわしながらドリブルで持ち運び、サネへと繋ぐと、さらにペナルティエリア右で待つキングスレイ・コマンにパスを送る。右足から放たれたシュートはサイドネットに突き刺さり、ドイツ王者が先制に成功した。

 大観衆の後押しを受けるガラタサライは、28分に左サイドからのクロスに反応したマウロ・イカルディが、ボックス内で倒されペナルティキックを獲得。プレッシャーがかかるなかイカルディチップキックを選択し、GKを嘲笑うかのようなパネンカで同点弾を奪った。

 45分には、バイエルンのビルドアップにガラタサライが前線から激しいプレスを仕掛けると、猛烈なチェイシングを行なったルーカス・トレイラがキミッヒのボールを奪取。ボックス内でこぼれたボールを、ケレム・アクトゥルコールが拾ってイカルディに繋ぎ、ゴール正面からダイレクトでシュートを放つが、わずかに右へと外れてしまう。

 前半はシュート本数でガラタサライに上回られるなど、苦しんでいたバイエルンだったが、73分にエースがチームを救う。ポゼッションの流れから右サイドに展開すると、右サイドのライン側でボールを受けたコマンが、内側を駆け上がってきたヌサイル・マズラウィにスルーパスを供給。そのままグランダーでマイナスに折り返し、パスを受けたムシアラがゴール前で待つケインにシュート性のクロスを送る。ヒールシュートは相手DFにブロックされたが、再度セカンドボールをケインが押し込み、貴重な勝ち越し弾を決めた。

 バイエルンは、79分にも細かいパスワークからケインが左サイドを抜け出し、折り返しを受けたムシアラがネットを揺らして追加点を獲得。結局、試合は3-1で終了し、バイエルンが勝利を収めた。次節は来月9日の開催予定となっており、バイエルンのホーム『アリアンツ・アレーナ』で両者が再び激突する。

【スコア】
ガラタサライ 1-3 バイエルン

【得点者】
0-1 8分 キングスレイ・コマン(バイエルン
1-1 30分 マウロ・イカルディ(PK/ガラタサライ
1-2 73分 ハリー・ケインバイエルン
1-3 79分 ジャマル・ムシアラ(バイエルン

ガラタサライに勝利したバイエルン [写真]=Getty Images