エバートンは24日、ビル・ケンライト会長(享年78)が逝去したことを発表した。

生粋の“エバトニアン”であったケンライト氏は、1989年10月23日エバートンの取締役に就任すると、1999年ボクシング・デーに同氏のコンソーシアムであるトゥルーブルー・ホールディングスがクラブを買収。当初は副会長だったが、2004年に親友のフィリップカーター会長の後を継いで会長に就任した。

ケンライト氏が会長職を務めた19シーズンでクラブは、2004-05シーズンのプレミアリーグ4位フィニッシュを筆頭にベスト8フィニッシュを12回、2008-09シーズンにはFAカップ準優勝、また欧州カップ戦の出場権を6度も獲得した。

しかし、近年は混迷を極めており、2019-20シーズンの12位フィニッシュに始まり、その後は10位、16位ときて、昨シーズンは残留ラインギリギリの17位となった。経営状況も非常に悪く、今夏にはケンライト氏が会長職の辞任を申し出ていていたが、イランオーナーファルハド・モシリ氏に後任が見つかるまでは残ってほしいと説得されていた。

エバートンは公式サイトを通じて追悼のメッセージを送っている。

「クラブは会長であり、盟友、そしてインスピレーションを与えてくれた人を失った。パートナーのジェニー・シーグローブさん、娘のルーシー・ケンライトさん、お孫さんたち、そして彼を知り、愛したすべての人に、エバートンの全員の思いと祈りを捧げます」

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