25日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比11.87ポイント(0.40%)高の2974.11ポイントと続伸した。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会は24日、1兆人民元(約20兆5000億円)規模の国債増発を承認した。また、習近平・国家主席は24日午後、中国人民銀行(中央銀行)を異例で訪問している。事情に詳しい関係者の話によれば、主席は政府高官を伴い、人民銀と国家外為管理局(SAFE)を訪れた。習氏の人民銀訪問は就任以来で初めて。中央政府が経済を重視しているとの見方が広がった。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ゼネコンや建機などインフラ建設関連株の上げが目立つ。中国交通建設(601800/SH)が2.8%高、中国鉄建(601186/SH)が1.5%高、陝西建設機械(600984/SH)が3.5%高、三一重工(600031/SH)が2.2%高で引けた。
 消費関連株も物色される。自動車の安徽江淮汽車集団(600418/SH)がストップ(10.0%)高、雑貨卸売の浙江中国小商品城集団(600415/SH)が3.1%高、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が2.1%高、チーズ生産の上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が1.8%高、乳製品の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が1.7%高、家庭用品の喜臨門家具(603008/SH)が1.5%高で取引を終えた。素材株、石炭株、不動産株、ハイテク株、運輸株なども買われている。
 半面、石油株はさえない。中国石油天然気(601857/SH)が5.5%、中国海洋石油(600938/SH)が2.8%、中国石油化工(600028/SH)が2.3%ずつ下落した。医薬株、公益株、金融株も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.55ポイント(1.15%)高の224.38ポイント、深センB株指数が17.52ポイント(1.71%)高の1043.00ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)