地域住民の安全を守るために設置されている警察署には様々な人が出入りするものだが、人以外でも来ることがあるようだ。しかもそれが巨大なワニというのだから驚きだ。
南アフリカにある警察署の敷地内に侵入していたのは体長3.3mもあるナイルワニだ。何かしでかして出頭したのか?あるいは悪いやつらにいじめられたのか?
その目的はわからないが、困ってしまったのはおまわりさんたちの方だ。結局彼らは専門のレスキュー隊に応援を求めた。
その後無事に保護され、車に乗せて自然保護区へ放たれたという。
2023年10月19日夜10時頃、南アフリカ、クワズル・ナタール州のマンディニ警察署の敷地内に巨大なワニが潜んでいるのを警察官が発見した。
みんなの安全を守る警察官と言えどワニの対応には慣れていない。
警察署はすぐに爬虫類などの救助、捕獲を専門とするIPSS Search & Rescueに通報した。同団体が現場にかけつけるとそこには体長3.3mもある巨大なナイルワニの姿が!
そこで同団体はワニの捕獲専門家で安全に捕獲した経験を持つアシュトン・マスグレイブ氏を呼び出し、捕獲作業にとりかかることに。
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ワニは無事保護され自然保護区に移送される
IPSS Search & Rescueではこれまで奇妙な通報を受けているので慣れているが、今回の通報は最高に奇妙なものの1つだったと話している。
ワニは同団体のスタッフとマスグレイブ氏の協力のもと、傷つけずに捕獲され、トラックの荷台に乗せられた。
ナイルワニは開発による生息地の破壊、皮革用の乱獲、漁業による混獲などにより生息数が減少しており、南アフリカでは法的に保護の対象とされている。
捕獲したワニはその後車に乗せられ、クワズール ナタール北部にあるフルフルウェ自然保護区の水地にかえされたという。
それにしてもワニはいったい警察に何の用事があったのだろう?
ナイルワニはアフリカ大陸を中心に生息する大型の爬虫類で、成体は通常4~5mでそれ以上に成長することもある。
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乱獲や生息地の破壊などにより個体数が減少していることから、南アフリカでは保護対象となっており、違法に飼育したり殺害が行われると、厳罰に処せられるという。
written by parumo
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