移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏が、マンチェスター・ユナイテッドに所属するイングランド人FWジェイドン・サンチョの去就について語った。24日、イギリス紙『デイリーメール』がコメントを伝えている。

 現在23歳のサンチョは2021年夏に移籍金7300万ポンド(約134億円)でドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドに加入。昨季は公式戦41試合に出場し、7ゴール3アシストを記録した。

 さらなる活躍が期待された今季だったが、サンチョ9月3日に行われた第4節のアーセナル戦(1-3で敗戦)でメンバー外に。試合後、その理由について聞かれたエリック・テン・ハフ監督は「ジェイドンはトレーニングのパフォーマンスに基づいて選ばなかった。マンチェスター・ユナイテッドでは毎日あるレベルに達しないといけない」と説明した。しかし、この発言を受け、サンチョが自身のX(旧ツイッター)で「僕は全く真実ではないことを言っている人々を許さない。今週のトレーニングではとてもうまくやっていた。長い間スケープゴートにされてきたけど、これは不公平だ」などと指揮官の発言を真っ向から否定した。

 すでにこの投稿は削除されているものの、マンチェスター・ユナイテッドはSNSを通じて指揮官の発言に反発したサンチョの行動を問題視し、規律問題が解決するまでトップチームから外すことを発表。これ以降、テン・ハフ監督はサンチョが謝罪するまでチームには戻さない意向を明らかにしているものの、サンチョは依然として謝罪する意思を示していないことが伝えられ、今冬での退団も噂されている。

 そんななか、ロマーノ氏はサンチョの去就について自身のポッドキャスト『Daily Briefing』で「1月にはどんなチャンスにもオープンになると思う。クラブ側は完全移籍ではなく、買い取りオプション付きのレンタル移籍になる可能性があることを知っている。クラブの関係者ははっきりと明言しているが、サンチョとクラブの関係は90パーセント終わっている。サッカーでは何が起こるか分からないので、10パーセント残しているが、サンチョは1月の移籍市場で新しいクラブを探さなければならないと感じている」と今冬での退団が濃厚であることを伝えた。
 
 指揮官との対立が続いているサンチョだが、果たしてどのような結末を迎えることとなるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。

去就に注目が集まるサンチョ [写真]=Getty Images