三浦監督は来季、新たな体制でリーグ制覇を狙う(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 DeNA10月23日、来シーズンのコーチ陣を発表。一軍ゲームアナリストだった靍岡賢二郎氏はオフェンスチーフコーチブルペン担当だった大原慎司氏はチーフ投手コーチ、二軍投手コーチだった小杉陽太は一軍投手コーチに就任した。3コーチはいずれもデータ分析に関する経験が豊富で、新しい波がNPBに本格的に導入されようとしている。

【関連記事】今季も25年ぶりの優勝に届かなかったDeNA 球団OBから指摘された「埋めるべき課題」と来季に向けての「注目コーチ」とは

 MLBではデータを活用することが一般化しているが、今後NPBではどのような化学反応を起こすのだろうか。現役時代にヤクルトで守備の名手として活躍した宮本慎也氏がYouTubeチャンネル「野球いっかん!」に出演。データが日本野球界に何をもたらすのか語った。

 DeNAコーチ陣が発表され、データ分析に長けた人材が多く一軍のコーチに就任したことを受け、宮本氏は「これは結構見物だなと思っている」とコメント。DeNAコーチ陣がデータを活用してどのように選手を指導し、さらにはどのようにチームを勝利に導いていくのか期待しているようだ。

 また、ヤクルト伊藤智仁一軍投手コーチと話した時のことを振り返る。宮本氏は「ピッチャーは完全に数字が出る。『こういう球のほうがお前は得意球で』とかわかってくる」とデータを活用すれば自分自身の向き不向きが明確化されるという。そのため、「それは有効活用したほうが良い」と歓迎する。

 続けて「昔は感覚でやってたわけ。『俺にはこれが合ってるんじゃないか?』とかやってたのが、今は投げたら数字がバーッと出て、『君はこういうピッチャーだからこの変化球を覚えたほうが良い』ってわかるわけ」「俺らは少ない確率の中で『こっちの球が来る』って思ったら、そういう風にして待って打ってた」と自身の現役時代を振り返りながら、データを積極的に活用したほうが良いと語った。

 NPBでもデータを活用しようという流れはすでに起きているが、来シーズンのDeNAの戦いぶりによってはその機運が一気に加速するかもしれない。DeNAの来シーズンにはいろいろな意味で注目度が高そうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「結構見物だなと思う」アナリスト”重用”のDeNA新組閣に球界OBが注目!データ活用する傾向を歓迎「昔は感覚でやってた」