チャンピオンズリーグ(CL)のグループH第3節、バルセロナvsシャフタール・ドネツクが25日にエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスで行われ、ホームのバルセロナが2-1で勝利した。

前節、対抗のポルトとの接戦を制し、グループステージ2連勝を飾ったバルセロナ。3連勝を狙うホームゲームでは3位のウクライナ王者を迎え撃った。直近のアスレティック・ビルバオ戦を17歳FWマルク・ギウのゴールで1-0と勝ち切ったチャビのチームは、その試合から先発3人を変更。出場停止のガビの代役にフェルミン・ロペスを据え、ヤマルを前線で起用。クリステンセンとバルデに代えてアラウホとマルコス・アロンソを起用した。

試合前日にマリノ・プシッチ新監督の招へいを発表した新生シャフタールに対して、普段通りボールの主導権を握って攻勢を仕掛けるバルセロナ。開始8分には相手ボックス付近でのボール奪取からフェルミンに決定機。冷静にDFを外して右足のシュートを枠に飛ばすが、ここはGKリズニクの右足を使ったファインセーブに阻まれる。

以降は相手のプレーテンポに順応し始めたシャフタールが押し返し、試合はやや拮抗した展開に。週末のエル・クラシコを考えると、早い時間帯にゴールを奪って試合を決めたいホームチームは、前半半ばを過ぎた辺りから再び攻勢を強める。

絶妙なアンダーラップで右のポケットをを取ったカンセロの落ち着き払った切り返しからの左足シュートはGKの好守に阻まれるが、直後の28分に先制点を奪取。

ボックス手前左のギュンドアンから浮き球のパスがゴール前に走り込むフェルミンに通ると、胸トラップからの左足ボレーは惜しくも枠に嫌われる。だが、ボックス中央でこぼれに反応したフェラン・トーレスが抑えの利いた見事な右足ボレーシュートをゴールネットに突き刺した。当初、フェルミンの抜け出しの場面でオフサイド判定もVARのレビューの結果、オンサイドでのゴールが認められた。

フェランの亡き祖母に捧げるエモーショナルなゴールによって良い時間帯にリードを手にしたブラウグラナは、畳みかける攻めで2点目も奪い切る。36分、相手陣内中央で足元に縦パスを受けたフェランがスムーズな反転から背後に飛び出したフェルミンにラストパス。ペナルティアーク右に持ち込んだ若武者が豪快に右足を振り抜くと、右ポストの内側を掠めたシュートが逆のサイドネットに突き刺さった。

フェルミンの嬉しいCL初ゴールで一気にラクになったバルセロナだが、前半で試合を決めようと攻撃の手を緩めない。引き続き相手のビルドアップに強い制限をかけ、ショートカウンターの形からフェラン、フェルミンと続けてシュートに持ち込んだが、ここは相手守備の身体を張った守備に阻まれた。

バルセロナの2点リードで折り返した後半、立ち上がりはアウェイチームが攻勢を仕掛けたが、決定機まであと一歩という状況が続く。

これに対して早めの3点目で試合を決めたいバルセロナは、遅攻とカウンターを織り交ぜた攻撃でヤマルやフェランに幾度かチャンスが訪れるが、決め切れない。

すると、後半先にゴールをこじ開けたのはウクライナ王者。62分、カウンターから左サイドに張ったアザロヴィが内側で背後を取りに行ったスダコフにスルーパスを通すと、ロメウを完全に振り切ってボックス左に抜け出したシャフタールの背番号10が名手テア・シュテーゲンとの駆け引きを制し、ニアへ鋭いシュートを突き刺した。

3点目を奪う前に1点差に詰め寄られるゴールを決められたバルセロナは、すぐさま全体のギアを上げてゴールを目指す。その流れでフェルミンが存在感を放つが、自身1点目と似た状況で放ったミドルシュートは右ポスト。直後にフェリックスの左クロスに反応したヘディングシュートでゴールネットを揺らすが、これはギリギリのオフサイドで認められず。

決定機は作るものの、3点目が遠いホームチームは、後半半ばを過ぎてアクシデントに見舞われる。筋肉系のトラブルでフェリックスがプレー続行不可能となり、75分にはマルク・ギウのスクランブル投入を余儀なくされる。

後半終盤にかけて試合はオープンな展開に。1点を返して勢いづくシャフタールが再三のシュートをバルセロナゴールに浴びせかけるが、なかなか枠を捉えられない。一方のバルセロナも幾度か得たカウンターチャンスで仕留め切れず。

その後、7分が加えられたアディショナルタイムを冷静に凌ぎ切ったバルセロナが、後半はやや苦しみながらも2-1で勝利。3連勝でグループステージ突破に王手をかけ、レアル・マドリーとの序盤の大一番へ弾みを付けた。

ベンフィカvs久保所属のソシエダ、三笘所属のブライトンvsアヤックスなど
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