チャンピオンズリーグ(CL)のグループG第3節、ヤング・ボーイズvsマンチェスター・シティが25日にスタッド・ドゥ・スイスで行われ、アウェイのシティが1-3で勝利した。

グループステージ2連勝で連覇に向けて好発進となったシティ。直近のリーグ戦でも難敵ブライトンを撃破し、リーグ戦の連敗をストップした。今週末にマンチェスター・ダービーを控えるなか、グアルディオラ監督はスイス王者とのアウェイゲームに向けて先発7人を変更。

アカンジとロドリ、ドク、ハーランドを除き一部主力を温存し、リコ・ルイスやコバチッチ、マテウス・ヌネスらを起用。最前線にハーランド、2列目に右からドク、ヌネス、グリーリッシュを並べる[4-2-3-1]で臨んだ。

サイドバックに入ったリコ・ルイスを偽SBに配置する形で入ったシティ。慣れない人工芝に加え、試合前から降る強い雨の影響でスリッピーなピッチにやや手を焼くが、開始6分には左サイド深くでグリーリッシュがシンプルに入れたクロスをフリーのヌネスがボレーで合わせ、最初の際どい場面を作り出した。

以降は70%を超えるボール支配率でシティが押し込む形となるが、ボールを動かすエリアが中盤付近で、ハーランドだけでなく前目に立ち位置を取る中盤の選手にボールを入れられない。逆に、幾度か焦れた形でのボールロストからカウンターを浴びる場面も散見。

時間の経過と共に相手守備のギャップを見つけながら縦パスを差し込む場面が増えるペップのチーム。24分にはグリーリッシュの左からのパスをボックス右で受けたドクにビッグチャンスも、左足に持ち替えて放ったシュートはGKの好守に遭う。さらに、33分にはゴール前での混戦からGKラチョッピファンブルをヌネスが押し込みにかかるが、DFベニートの見事なゴールカバーに阻まれる。

その後、グリーリッシュとドクのサイドを入れ替えるなど攻撃に変化を加えると、前半終了間際にはドクの左からのカットインシュート、右CKからのロドリダイレクトシュートでゴールに迫ったが、いずれもGKラチョッピビッグセーブに阻まれ、前半の内にゴールをこじ開けることはできなかった。

前半は相手の堅守攻略に手を焼いたシティズンズだったが、後半立ち上がりにいきなりゴールを奪う。48分、左CKの流れからボックス左角のロドリが浮き球のクロスを供給。ルベン・ディアスのヘディングシュートはGKラチョッピの見事な反応とクロスバーに阻まれたが、撥ね返りをアカンジが押し込んだ。

前半の粘りは実らず、いきなりビハインドを背負ったヤング・ボーイズだったが、こちらも後半最初のチャンスをゴールに結びつける。52分、ハーランドのミドルシュートをキャッチしたGKラチョッピからアンダースローを受けたニアセがすかさずハイラインの背後を狙うエリアへスルーパスを供給。GKエデルソンと完全に一対一となったエリアは、絶妙なミドルループを無人のゴールへ流し込んだ。

一瞬の隙を突かれてリードをフイにしたシティは、失点直後に攻勢に転じたものの、数分後には押し返されるなどゲームの流れを掌握し切れない。だが、65分にはグリーリッシュの鮮やかな仕掛けを起点として波状攻撃からボックス内でロドリがDFカマラに倒されてPKを獲得。ここでキッカーのハーランドが冷静に決め切り、3戦目にして今季CL初ゴールとした。

嫌な流れを払しょくする勝ち越しゴールを奪ったシティは、70分過ぎにヌネスとドクを下げてベルナルド・シウバアルバレスと主力を同時投入。この交代直後にはカウンタープレスの形からハーランドとのパス交換でボックス内に抜け出したアルバレスがゴールネットを揺らす。だが、采配的中での追加点かに思われたこのゴールはオンフィールド・レビューの結果、起点となったプレーでのグリーリッシュのハンドを取られてしまい取り消しとなった。

それでも、主力の投入で安定したゲームコントロールを見せるアウェイチームは、ここからゴールを匂わせる仕掛けを幾度も見せる。すると、86分にはボックス中央でロドリから足元にパスを受けたハーランドが利き足とは逆の右足に持ち替えて見事なシュートをゴール右隅へ突き刺し、勝利を決定づける3点目を挙げた。

その後、殊勲のハーランドロドリを下げてゲームクローズに入ったシティは、CL3戦連発がかかったアルバレスにゴールは生まれずも、1-3のスコアで勝ち切った。

そして、3試合連続3-1のスコアでグループステージ3連勝を達成した王者が週末のダービーへ弾みを付けている。

ベンフィカvs久保所属のソシエダ、三笘所属のブライトンvsアヤックスなど
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