漫画やアニメ、ゲームといったコンテンツと並び、いまや日本が誇る文化として、海外でも広く親しまれているコスプレ。8月4日~6日には、愛知・栄周辺で世界最大規模のコスプレの祭典として知られる大型イベント「世界コスプレサミット2023(WCS)」が開催された。

【写真】「ONE PIECE」ナミのコスプレを披露したerinさん

国内外から約22万6600人ものコスプレファンが集結した同イベントで、会場を彩ったコスプレイヤーたちにインタビューを実施。それぞれの「コスプレに対するこだわり」などを話してもらった。

■「幽☆遊☆白書」「ONE PIECE」などジャンプ作品のヒロインに扮するレイヤーたち

■「幽☆遊☆白書」瑠架/波紅偉織理さん

初めてビジュアルを見た際、ものすごく衝撃を受けたキャラクターで、「いつかコスプレをしてみたい!」とずっと思っていたんです。作中では、体に直接ひもを巻き付けたセクシーな衣装なんですけど、さすがにそれはまねできないので、下に水着を着て、その上からひもを巻き付ける…という形で露出対策を試みました。こだわったポイントを挙げるとしたら、水着やひもの色選びだったり、結び方を忠実に再現したところになるんですけど、まだまだ改善の余地だらけなので、体づくりも含めて、もっとクオリティーを高めていきたいです。

■「ONE PIECE」ナミ/erinさん

とにかくナミが大好きで、これまでいろんなバージョンのコスプレをしてきたんですけど、現在連載中のエピソードの衣装もかわいくて。「これは絶対にコスプレしたい!」と思い、細部までこだわり抜いて自作で用意しました。衣装そのものは白のスポーツウエアを改造したもので、フードは切った袖で作りました。全身の小物に関しては、ブーツウエストバッグは同じ合皮の生地で作成。ヘッドアクセも同じ色に塗ることで統一感を持たせました。ちなみにブーツは、ブーツカバーを作って靴の上に被せているのですが、独特な形を表現するために内側にスポンジボードを貼って、着用しても形が崩れないようにしています。それとお尻の形も、できるだけナミに似せたかったので、付け焼刃ですが毎日スクワットをして、少しでも理想に近づけるように頑張りました。

■「To LOVEる -とらぶる- ダークネス」モモ・ベリア・デビルーク/Aisu Meruさん

一番こだわったのはウイッグの色味です。すでに完成したものがあったんですけど、どうしても納得いかなくて…。理想的な色味のウイッグを探してきて、一から作り直しました。また、メークは濃くならないように気をつけて、モモちゃんの可憐な雰囲気を表現することを意識しました。

■「To LOVEる -とらぶる- ダークネス」モモ・ベリア・デビルーク/葉月すみれさん

今回は昔から大好きだったキャラクターの、スク水バージョンのコスプレで参加しました。体のラインがはっきり見える衣装なので、メリハリのある体づくりを心掛けて。それと、私自身はつり目なので、キャラの雰囲気に合わせて垂れ目のメークを頑張ったところも、注目していただきたいポイントです。

■「地獄楽」杠/蒼咲さん

常に戦っているくノ一の女の子なので、メークが派手すぎるとキャラクターの雰囲気に合わないと思って…。つけまつ毛はナチュラルなものを選び、チークも控えめにして、「メークを濃くしすぎない」ことを意識しました。

■年末に向けて大型コスプレイベントが続々開催

同イベントに続き、「池袋ハロウィンコスプレフェス2023」(10月28日・29日、池袋東口エリア)や「東京コミコン2023」(12月8日~10日、幕張メッセ)、「コミックマーケット103」(12月30日・31日、東京ビッグサイト)など、コスプレも楽しめる大型イベントは、10月以降も全国各地で続々と開催予定。どのような漫画、アニメ、ゲームなどのコスプレに人気が集中するのか? こちらの記事でコスプレに興味を持たれた方は、会場まで足を運び、自身の目で直接確かめてみてはいかがだろう。

◆取材・文=ソムタム田井

「幽☆遊☆白書」瑠架/波紅偉織理さん/撮影:ソムタム田井