研究・研究所

アメリカ・カリフォルニア州にある中国所有の新型コロナウイルス研究所が、違法で摘発された。新型コロナウイルス感染症の発祥が中国と言われているが、アメリカにも同様の研究所があり問題視されているという件を『New York Post』が伝えている。

 

■中国のコロナウイルス研究所摘発

アメリカ・カリフォルニア州にある中国所有のコロナウイルス研究所が、摘発された。『プレステージバイオテック』という名称の研究所は、2022年に建築違反や事業用地区画違反などで告発されていたという。

今年に入って公衆衛生局からも、「潜在的な公衆安全へのリスクが高い」として連邦捜査局(FBI)に報告が入ったという。

研究所は同じエリアにもう1棟施設を構えているが、危険物質の適切な処理がなされていないとして、2020年に保健法規則違反の通達を受けていた。

 

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■マウスの大半が病気

プレステージバイオテックは記録請求をうけ、29ページにおよぶ報告書を提出。その中には、900匹以上の実験用マウスが飼育されていたとみられる小屋の写真があったが、180匹ほどが死骸のまま放置されていた。

公衆衛生局によると、実験用マウスはオスとメスが区別されていない環境だったため、大繁殖を繰り返していたと予測している。また不適切な管理によるマウス共食い、腫瘍を発症する個体なども確認でき、健康なマウスはわずかだったとみられている。

 

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■危険物質のずさんな管理

公衆衛生局が同研究所に対し最も懸念する問題の一つに、危険物質の管理がある。施設内には廃棄処分するはずの物質が、プラスチックボトルやビニール袋に無造作に入れられ、放置されていた。

また疾病管理予防センターの報告によると、クラミジア、大腸菌、エイズウイルス(HIV)やマラリアといった20種以上の細菌や感染症ウイルスを、家庭用冷蔵庫内に保管していたこともわかっている。

同研究所は、ネバダ州で法人登録されているものの、カリフォルニア州で施設を建設する許可は一度も下りていない。

 

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■「武漢だけではない」と専門家

プレステージバイオテックは、子会社を介し新型コロナウイルス感染症検査キッドを販売していたが、今年2月にリコールとなっている。専門家は、「アメリカ人は知らないが、危険な研究は武漢だけではない」と指摘する。

現在、カリフォルニア州公衆衛生局や連邦捜査局(FBI)をはじめとする国の検査機関らが、詳しい捜査を続けている。アメリカ下院委員会は公聴会で、「将来のパンデミックを阻止するため、バイオセキュリティ基準について話し合う」としている。

中国所有の新型コロナウイルス研究所がアメリカで摘発 実験用マウスが大量死