株式会社はてな(代表取締役社長:栗栖義臣/本社所在地:京都市中京区)は、ブログサービス「はてなブログ」の新機能「AIタイトルアシスト(β版)」を、クローズベータで提供開始します。

「AIタイトルアシスト(β版)」は、「はてなブログ」の記事編集画面に入力された本文の内容をもとに、生成AIが自動作成した「記事タイトル」「検索エンジン向けタイトル」「ソーシャルメディア向けタイトル」の候補を選択できる機能です。本日2023年10月25日より「はてなブログ」の一部ユーザーが順次利用可能になります。

はてなブログ」は、記事がより多くの読者に届くために重要な「タイトル」の作成を、技術の力で支援します。

▼ 「AIタイトルアシスト(β版)」概要

「AIタイトルアシスト(β版)」のクローズベータ提供の対象ユーザーは、100以上のオウンドメディアで採用されているオウンドメディアCMSはてなブログMedia」のすべてのユーザー(法人)と、23年9月にはてなブログで記事を投稿した全ユーザーから単純無作為抽出されたユーザー(個人・法人を含む)です。対象外のユーザーであっても、利用希望ユーザー向けフォームよりお申込みいただくことで、順次機能をご利用いただけるようになります。今後は、全ユーザーを対象としたオープンベータ提供も予定しています。

対象ユーザーは「はてなブログ」の記事編集画面に本文(300字以上)を入力したうえで「AIタイトルアシスト(β版)」を実行すると、生成AIが自動作成した複数のタイトル候補の提案内容を確認することができます。確認できるタイトルは読者との接点別に考慮された「記事タイトル」「検索エンジン向けタイトル」「ソーシャルメディア向けタイトル」の3種で、各3パターンずつ提案されます。

【対象ユーザー】

・「はてなブログMedia」の全ユーザー

(導入事例:https://www.hatena.ne.jp/contentmarketing/cms-case

・個人向けプラン「はてなブログ」「はてなブログPro」、法人向けプラン「はてなブログBusiness」「はてなブログ for DevBlog」で23年9月に記事投稿したユーザーから単純無作為抽出したユーザー

はてなブログ個人プラン:https://hatenablog.com/guide/compare

はてなブログ法人プラン:https://www.hatena.ne.jp/solution/blog/corporation/

・利用希望ユーザー向けフォーム(https://forms.gle/si1EUb38sqitvktv9)から申し込んだユーザー

【機能詳細】

はてなブログ開発ブログ 機能告知記事(https://staff.hatenablog.com/entry/ai_title_assist


▼ 機能開発の背景

企業のオウンドメディアマーケティングの成功にも、個人ブログの継続や楽しみにも、「読者の獲得」は大きく影響します。「はてなブログ」では、法人・個人ユーザーの記事と読者の出会いの機会を増やすための機能やソリューションの提供に取り組んできました。

そのひとつに「高度なタイトル設定」機能があります。
(機能詳細:https://staff.hatenablog.com/entry/2016/06/22/112000

ユーザーによって書かれた記事は、Googleなどの検索エンジンの検索結果やX(旧Twitter)などのソーシャルメディアはてなブログのおすすめや、はてなブックマークなどのソーシャルブックマーク、キュレーションアプリ、RSS、知人からのおすすめなど、さまざまな場所で読者と出会います。その際に、その記事をしっかり読んでもらうきっかけになるのが記事の「タイトル」です。コンテンツマーケティングのカスタマージャーニーで、ペルソナとコンテンツのタッチポイント最適化が重要なように、「タイトル」が「読者との出会い」の瞬間において大きな役割を果たすことは明確です。そこで「はてなブログ」では、「記事のタイトル」のほかにも「検索エンジン」と「ソーシャルメディア」での出会いを想定したタイトル設定が可能になる「高度なタイトル設定」の機能を提供してまいりました。

このたびの「AIタイトルアシスト(β版)」は、この目的別のタイトル作成の効率化を支援するための機能です。ユーザーは自動作成された3種の提案から、ユーザー自身が好きなものを選択することができます。また、提案をベースに、ユーザー自身の好みや本文の内容を考慮した修正も可能です。

▼ SEO専門家 辻正浩氏による寄稿記事

機能提供開始にあたり、はてなブログのアドバイザーでもあるSEO専門家の辻正浩氏に「タイトルの重要性」と「ブログのタイトル付けのコツ」について記事を寄稿いただきました。記事の中で辻氏は以下のように言及しています。


私は多くの人に読んでもらいたい記事を書くときには、タイトル検討に一番時間をかけます。記事を書く時間の1-2割をかけてタイトルを考えることも多いです。もっと一目で印象付けられるようにできないか。SEOのために、より検索される単語ははないか。表示を考えて1文字でも減らせないか。何案も作って色々と試行錯誤します。

今回は、自分で考える数百分の一の時間でタイトルを作ることができました。

現段階では「理想のタイトルをAIが作る」機能にはなっていません。ブログのタイトル作りが苦手な人や時間を節約したい人、自分で考えるために切り口のアイディアをほしい人、そんな方々には非常に便利な機能と考えています。

週刊はてなブログ「ブログのタイトル付けにお悩みの方へ:SEO専門家が教えるポイント」より引用
https://blog.hatenablog.com/entry/how_to_think_about_article_titles

▼ 使用している技術と、機能活用について

「AIタイトルアシスト(β版)」の機能開発においては、OpenAI社が提供する対話型AI「ChatGPT」の言語モデルである「gpt-3.5-turbo-0613」を採用し、新機能である「Function Calling(詳細:https://openai.com/blog/function-calling-and-other-api-updates)」を活用しています。

辻正浩氏にアドバイザーとして協力をいただきながら蓄積されたSEOノウハウと、100を超えるオウンドメディアへのCMS提供および戦略から記事制作まで一貫したコンテンツマーケティング支援の取り組みで獲得した傾向など、サービス開発とマーケティング支援で得た当社ならではの価値を活かし、精度の高いタイトル提案を実現するための技術的な調整を行っています。

個人ユーザーはもちろん、SEOやコンテンツマーケティングのプロフェッショナルであり、タイトル付けに関して高い専門性やノウハウを持つ「はてなブログMedia」の法人ユーザーにも、時間をかけて検討するタイトル案作成の「アシスト」にお役立ていただけるものと考えております。

はてなでは、今後も企業のオウンドメディアマーケティングの目的達成や、ブログユーザーの読者獲得に貢献する機能開発やソリューション提供に取り組んでまいります。

株式会社はてな 概要
https://hatena.co.jp
本社:京都府京都市中京区烏丸通六角下ル七観音町630 読売京都ビル7F
東京オフィス東京都港区南青山6-5-55 青山サンライトビル3F
代表取締役社長:栗栖義臣
設立:2001年7月
事業内容:
登録ユーザー数:約1,214万人(※2023年7月実績)のコンテンツプラットフォームサービスを運営。代表的なサービスは国内最大級のソーシャルブックマークサービス『はてなブックマーク』やブログサービス『はてなブログ』など。
コンテンツプラットフォームサービスで培われた技術力やユーザーパワーを活かした様々なソリューション&サービスも提供中。オウンドメディア専用CMSはてなブログMedia』、新世代のSaaS型サーバー監視サービス『Mackerel』ほか。また、おもにコンテンツプラットフォームなどのWebサービスおよびアプリの共同開発事例も多数。

配信元企業:株式会社はてな

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