SNS上で表面化し、他のユーチューバーやメンバーの結婚相手・峯岸みなみらを巻き込んだ大騒動に発展していた6人組人気ユーチューバー東海オンエアの内部分裂騒動がひとまずの解決をみた。

 同グループは10月25日、自身のチャンネルで「東海オンエアの今後について」というタイトルの動画を投稿。アップされてから約2時間半で視聴回数は100万回を超えており、いかにこの騒動の注目度が高かったかがわかる。

 発端は10月16日夜。騒動を引き起こしたメンバー・しばゆーの妻であるインフルエンサー、あやなんが、東海オンエアのリーダー・てつやとの確執をSNSに投稿し、しばゆーとも「多額の慰謝料請求して絶対に離婚してやる」と表明。当初はネタとして笑いに変えることで鎮静化を図ろうとしていたしばゆーも、SNS上でメッセージをやり取りするに連れ、徐々にヒートアップ。みずからのグループ脱退をほのめかすばかりか、てつやはじめメンバーへの個人攻撃を展開し、ネットが騒然となったのだ。

「しばゆーは明らかにハイな感じになり、その後も攻撃的な投稿をX(旧ツイッター)上で続け、精神状態が心配されていました。その後、周囲の人間によって病院に搬送され、治療を受けている、というところで東海オンエアサイドの状況報告がストップ。ファンがやきもきする状態が続いていたんです」(ウェブライター)

 そんな中、東海オンエアのメインチャンネルで公開された動画は、騒動についての謝罪から始まり、一時は面会ができなかったメンバーも全員がしばゆーと会うことができ、話し合いを持ったことが報告された。そのうえで、「今後数カ月は(活動を)休憩する」「しばゆーはクビにはならない」「どんな活動の形になるかはわからないが、友達としてこれからもやっていける、という話ができた」とグループ存続に向けメドがたったことが語られたのだ。

 動画のコメント欄には「元気に6人が笑い合う姿がまた見れることを楽しみにしています!」「6人そろった姿を見ることはもう無理だと思ってたから、全員が活動を続けたい意志を持ってることを知れただけで嬉しいよ…」など、安堵の声が広がっていた。一時期は騒動前の700万人を割り込んだ登録者数も、再び復活している。

 だが、このまま以前と何も変わらず活動を継続できるか、と言えば、それもなかなか難しいという。

「ひとつは、12月に予定されていた10周年記念ライブの中止です。東京・有明アリーナで開催予定だったのですが、準備、本番、撤去と3日間押さえていた会場料金はキャンセルで100%支払うこととなり、これだけで約2000万円の大赤字。照明や人件費などもろもろの費用を考えれば、数千万円から1億円の負債になるでしょう」(イベント関係者)

 特に今年が10周年イヤーだったこともあり、イベントなどの仕掛けが多かった東海オンエア。そのいくつかが中止、あるいは延期となったことで、マイナス数億円規模もの減益が見込まれるというのだ。そしてさらに、もうひとつ失ったのが「信用」だ。

「ハイな状態になったしばゆーの攻撃は、所属事務所の先輩であるHIKAKINSEIKIN、仲の良かったフィッシャーズといった大物ユーチューバーにも向かい、所属事務所である『UUUM』や、その社員で東海オンエアの活動を支えるバディ(※マネジャー)にも及びました。精神状態が回復次第、お詫び行脚になることは間違いないし、メンバーとのしこりも完全になくなることはないかもしれません」(前出・ウェブライター)

 同じメンバーで10年活動を続け、しかも最低でも200万回再生するような動画を出し続けるグループユーチューバーというのは、世間が思う以上に珍しい存在だ。活動休止を終えた数カ月後、東海オンエアは騒動以前のような圧倒的人気を取り戻せるだろうか。

アサジョ