向井理が主演を務める水10ドラマ「パリピ孔明」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)の第5話が10月25日に放送された。歌手を目指す英子(上白石萌歌)の軍師となった孔明(向井)が繰り出す新たな作戦。視聴者から元となる三国志ネタを推察する声が相次ぎ、期待感を高めた。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】「そりゃバレる…」とツッコみが相次いだ孔明(向井理)のスーツ姿

■孔明は英子のライバルになりそうなアイドルユニットについて探る

同ドラマは、「ヤングマガジン」(講談社)で連載中の累計発行部数160万部を突破した同名コミックが原作。魏・呉・蜀という3つの国が天下の覇権を争っていた中国三国時代の名軍師・諸葛孔明(向井)が現代の渋谷に若かりし姿で転生。歌手を目指す英子(上白石)を、軍師のごとく成功に導いていくサクセスストーリーだ。

孔明が仕えた蜀の皇帝・劉備をディーン・フジオカ、英子がバイトするライブハウス「BBラウンジ」のオーナー三国志諸葛孔明の大ファンである小林を森山未來が演じる。

第5話は、超大型フェス・サマーソニアの出場権をかけたSNSの10万イイネ獲得企画で、英子のライバルは仮面アイドルユニット・AZALEA(アザリエ)になると考えた孔明。企画の期限3日前に大規模なイベントを予定しているようだが、どのような内容か分からず、小林に相談し、AZALEAの所属事務所に潜入。だが、プロデューサーの唐澤(和田聰宏)に見破られ、追い出されてしまう。

一方、英子は孔明が頼んでくれた世界的アレンジャースティーブ・キド(長岡亮介)から「君は自分がないね。君の歌から君が見えてこない。その意味が分かるまで来なくていいよ」と言われ、新曲もなかなかできないでいた。

■英子が路上ライブで仲良くなった相手の正体が判明

そんななか、英子は路上ライブで仲良くなり、何度も励まされた“ななみん”こと七海(八木莉可子)から、AZALEAのベースボーカルだと打ち明けられた。もともと高校の友人と3人で女性バンドを組んでいた七海だが、唐澤と出会い、まったく方向性の違う音楽でデビュー。しかし、七海は本当にやりたかったはずの自分の音楽への葛藤から路上ライブをするようになったのだ。

英子との路上ライブで「音楽って楽しいな」と思い出したという七海に、英子は「どんな方法であっても音楽で生きたいという夢をかなえて、たくさんの人に元気と勇気を与えてる。それって誇りに思っていいと思う」と励ました。

そして、“良き”ライバルである七海に触発されるように、英子は新曲「DREAMER」をその場で歌い始め、ついに完成することができた。

抱えていた悩みが晴れた英子のこのときの歌声はとても澄んだもので、七海、そしてウサギの着ぐるみを着て見守っていた孔明を感動させたが、視聴者からも「自然と涙があふれた」「DREAMER最高すぎる」の声が上がった。

■10万イイネ作戦の元ネタに気付いた視聴者沸騰

新曲のレコーディングを無事に終え、孔明は「天下泰平の計 VOL1(ボリュームワン)」なる作戦を決行することに。

AZALEAの事務所への潜入でつかんだわずかなヒントからゲリラライブを行うと予測した孔明。AZALEAのプロデューサー・唐澤は、ライブ中に現れるQRコードを読み取り、特設サイトでイイネすると抽選で100名に100万円が当たる作戦を立てていた。そこに集まるAZALEAファンの前で英子が新曲を披露し、イイネを取り込もうというのだった。

大胆奇抜な作戦であるが、これまでのように、最後に孔明が信じるのは英子の歌の力だ。英子の歌声が集まった人々の心をとらえられなければ“イイネ”はもらえないのだから。

さすがの孔明も緊張した面持ちであることを小林に見抜かれた。劉備が孔明を軍師にするために庵(いおり)を三度に渡って訪ねたという、いわゆる“三顧の礼”のことを夢に見るという孔明だが、劉備に会う寸前で目が覚めてしまうのだと。「あれがいったい何を意味するのか」と言う孔明に、小林は「迎えに来てるのかもな」とつぶやいたのが気になるところだが、ひとまず次回へと続いた「天下泰平の計 VOL1」の結果を楽しみに待ちたい。

英子の新曲への感動の声も含め、タイトルがトレンド入りする反響を呼んだSNSには、孔明の新たな作戦の元ネタについての投稿もたくさん寄せられた。

仲間となったラッパー・KABE太人(宮世琉弥)が敵のファンからイイネがもらえるか不安視すると、「なければ借りればいいのです」と答えた孔明。それは、三国志で有名な「赤壁の戦い」を控えていた孔明は連合軍で共に戦う呉の武将から10日で10万本の矢を集めるという無理難題を突き付けられたが、自ら3日を期限としつつ敵から一夜で集めたという逸話に由来すると思われる。

「10万いいねは10万本の矢のオマージュだったわけね」「赤壁の戦い、いよいよってことだよね」などと盛り上がり、「来週が楽しみ」「来週はさらに盛り上がりそう」「次回が待ち遠しい」と期待が高まった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

新たな作戦の決行を前に緊張気味の孔明(向井理)/(C)フジテレビ