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向こう1か月の北海道は、特に期間の前半は気温がかなり高くなる見込みです。期間の後半でも平年並みか高めで、冬への歩みはいったん足踏みとなりそうです。旭川では既に初雪を観測しましたが、その他の地点の初雪はかなり遅くなるかもしれません。天気は平年と同様に、日本海側やオホーツク海側では曇りや雨または雪の日が多く、太平洋側では晴れの日が多くなる見込みです。

1週目(10月28日~11月3日) 明日は宗谷地方で局地的に大雨の恐れ

今日(26日)、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。

明日(27日)から28日土曜日にかけては、北海道付近を気圧の谷がゆっくりと通過し、雨が降りやすくなるでしょう。上空に寒気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となります。宗谷北部、利尻・礼文では雷を伴って1時間に30ミリと雨が激しく降り、27日午後6時までの24時間に降る雨の量が80ミリに達する見込みです。大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意が必要です。また、その他の日本海側などでも竜巻などの激しい突風や落雷、ひょう、急な強い雨に注意して下さい。

29日日曜日は気圧の谷が次第に離れ、天気はゆっくりと回復するでしょう。道南方面や道東などで雨の残る所もあるため、外出の際は念のため雨具を持つとよさそうです。

30日月曜日と31日火曜日は高気圧の圏内で、晴れる所が多いでしょう。風も弱いため、雪虫の活動が多くなる可能性があります。ウール素材などは巻き込んだ際に取りにくくなるため、避けた方が良いでしょう。

11月1日水曜日からは気圧の谷が通過し、一時的に上空には寒気が流れ込む見込みです。3日金曜日にかけて道北や道央を中心に雨が降りやすく、特に2日から3日にかけては標高の高い峠などで雪に変わることもありそうです。通行の際は路面状況の変化に注意して下さい。

2週目(11月4日~10日) 引き続き気温は高め 初雪はもう少し先に?

気圧の谷の影響を受けやすいため、日本海側やオホーツク海側では平年に比べ、曇りや雨または雪の日が多くなるでしょう。太平洋側でも平年に比べると晴れの日が少なくなる見込みです。

気圧の谷の影響は受けますが、寒気の流れ込みは弱く、気温は平年より高めとなるでしょう。旭川では平年より2日遅く、10月21日に初雪を観測しましたが、その他の地点の初雪はかなり遅くなるかもしれません。なお、札幌の初雪は平年だと11月1日で、昨年では11月4日に観測しています。

3~4週目(11月11日~24日) 気温は平年並みか高いが、そろそろ冬支度を

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日本海側やオホーツク海側では、平年と同様に曇りや雨または雪の日が多いでしょう。太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い見込みです。

気温は今年の気温が高めの傾向ということもあり、引き続き平年並みか高い気温となることが見込まれています。とはいえ、札幌でも11月中旬には最高気温の平年値は10℃を下回り、下旬になると最低気温が0℃を下回ってきます。札幌の初積雪の平年は11月12日です。この時季の初雪となると、初雪からほとんど間を置かずに積雪する恐れもあります。平地しか走行しないという方でも、遅くともこの期間までには車は冬タイヤに交換するとよいでしょう。タイヤショップなどに交換をしてもらうときは雪が降ってからだと混み合う可能性があるため、少し早めの方がスムーズに行えるかもしれません。冬囲いなど冬への準備も進めるとよさそうです。

北海道の1か月予報 気温は平年より高めだが、そろそろ平地でも冬タイヤへの交換時期