気になる商品の販売店を紹介するウェブサイト「dokodekau [ドコデカウ]」を運営する迅(東京都渋谷区)が、「ライブ・コンサートチケットの転売についての調査」を実施し、結果を発表しています。

 調査は、9月1~30日にかけ、20~60代の男性49人、女性244人の計293人を対象に、インターネットで行われました。

 まず、「ライブチケット転売をした・転売者から購入した経験があるか」と聞いたところ、43.3%の人が「ある」、56.7%の人が「ない」と回答しました。

「ライブのチケット転売を容認できますか」と質問したところ、63.1%の人が「容認できない」、36.9%の人が「容認できる」という結果でした。

 チケットの転売を「容認できる」と答えた人にその具体的な理由についても聞いています。最も高かったのが「どうしても行けなくなってしまった時は仕方がないから」で、続いて「完全に運ゲーの抽選のみも納得いかないから」、「空席が出てしまうとアーティストに申し訳なく感じるから」という結果でした。

 また、「容認できない」と回答した人にも、理由を聞いています。最も多かったのが「本当にライブに行きたい人がいけないから」で、次いで「無関係の人が便乗して金もうけをするのが許せないから」「マナー違反だと感じるから」という順番でした。

 チケットの入手や仕組み・転売についてライブの運営に求めることも調査。第3位は「断固として転売は撲滅してほしい」、第2位は「もっとチケットを公平に手に入るように配慮してほしい」、第1位は「どうしても行けなくなった時、公式からキャンセル・再販など仕組みを作ってほしい」でした。

 続いて「どうしても行きたい、ライブチケット転売にはいくらまで出せますか」という質問もしています。最多は、「定価+手数料まで」で38.6%でした。システム利用料、郵送代などは購入者側が負担して問題ないという人が多いとのことです。

 「定価まで」という人は16%。一方で「0円」と、いくらだろうと転売チケットは購入しないという人が18.1%いました。中には「定価の10倍以下」「それ以上」という、どうしても行きたいライブチケットであれば高額でも払うという人もいたということです。

 同社は、調査結果を受け「ライブチケット転売をした・購入をした経験がある人は43.3%と、転売や購入をしたことがない人の方が多いことが分かりました。その背景には、定価よりも高額でチケットの取引がされる転売が容認できないという人が多いことにあるようでした」と説明。

 さらに、「そのため、運営側に行けなくなったチケットのキャンセルや再販の仕組みを作ってほしいという声も聞かれました。こういった仕組みが世の中に広がり、安心してチケットの取引ができるようになるといいですね」とコメントしています。

オトナンサー編集部

「ライブ・コンサートチケットの転売についての調査」の結果とは…