ワニ・クロコダイル

オーストラリアで、ワニが次々と交尾し始める珍現象が起きた。『ABCニュース』や『Business Insider』が伝えている。

 

■ヘリの音に反応

オーストラリアメルボルンハーフムーンベイ近くに、ワニの養殖場「コオラナ・クロコダイル・ファーム」がある。飼育されているワニたちは、食肉や皮革、観光資源として活用されているという。

そんな養殖場でこのたび、約3,000匹のワニが次々と交尾を始めたと報告された。

農場のオーナーであるジョン・レバーさんはそれを目撃し、『ABCニュース』に「ヘリコプターの低空飛行の影響で、ワニたちが狂ったように交尾を始める様子を見た」と語っている。

 

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■専門家たちの仮説

専門家たちは、ワニの行動を引き起こすヘリコプターの影響についていくつかの仮説を立てている。

一つの可能性として、ヘリコプターの騒音と振動をワニが「雷雨」だと勘違いした説。大雨はワニに交尾を促進する媚薬効果を持っているそうだ。

その他にも、ヘリコプターのローターが発する低周波音がワニの感覚器官に影響を及ぼし、これが雄のワニが発する音に似ている可能性も挙げられている。ワニは低周波音を使って、互いにコミュニケーションを取る生き物として知られているためだ。

 

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■ワニを知る貴重な情報

オーストラリアの10月と11月は春で、ワニにとっては交尾の時期でもある。また雨季でもあり、大陸の一部では雷雨がよく見られるという。

今回の事例によって、専門家は「ワニの交尾行動やコミュニケーション方法を研究する上で、貴重な情報が提供された」と語った。

ワニ3000匹がヘリの音に反応し交尾する珍現象 「狂ったように…」と目撃者