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中国・遼寧省瀋陽市の幼稚園の女性教諭が先月中旬、昼食を終えお腹がいっぱいだった6歳男児に無理やり食事を与え、嘔吐物を口に押し込んでいたことが明らかになった。当時の監視カメラの映像が今月になって公開され、この女性教諭は解雇されている。中国ニュースメディア『捜狐』などが伝えた。

遼寧省瀋陽市にある「马路湾幼稚園」の女性教諭が先月15日、6歳男児にペースト状のかぼちゃを無理やり食べさせ、飲み込めずに吐き出した嘔吐物をスプーンですくって口に押し込んだ。

男児の父、張さんによると、その日は男児の誕生日で新しい服を着て登園したものの、お迎えに行くと服がひどく汚れていたという。「当時は気にも留めなかった」という張さんだが、後になって男児が祖母にこう打ち明けたそうだ。

「昼食を食べてお腹がいっぱいだったのに、先生に無理やりかぼちゃを食べさせられた。」

これに驚いた両親は「女性教諭による虐待があったのではないか」と疑い、幼稚園に何度か出向いて「当時の監視カメラの映像を見せて欲しい」と頼んだ。しかし園側がこれに応じることはなく、警察が介入した今月10日になってやっと、平区教育局と公安部が幼稚園の立ち入り調査を実施し、当時の状況が明らかになった。

こうして両親はその後、SNSで当時の監視カメラの映像を公開し、次のように訴えた。

「昼食後、女性教諭は息子に無理やりかぼちゃを食べさせた。ただ息子は飲み込むことができず、かぼちゃが入っていたボールの中にそれを吐き出した。すると教諭は、その嘔吐物を息子の口に無理やり押し込んだ。」

当時の動画では、2人の児童が教室に残されているのが分かり、男児の前に問題の女性教諭が立っている。近くにはもう一人、スタッフがいて様子をうかがっており、女性教諭は男児の後頭部を押さえつけて何か話しかけているようだ。

すると女性教諭はその後、大きなボールに入ったペースト状のかぼちゃスプーンでかき集め、男児に食べさせている。そうして何度かかぼちゃを押し込まれた男児は嫌がり、頭を後方に反らせるも、女性教諭はそんなことはお構いなしにかぼちゃを与え続けていた。

これらの証拠を踏まえ今月13日、地元教育局は「女性教諭による不適切な行為があった」と認め、同教諭と園側に両親への謝罪を求めている。さらに同局はこの教諭を解雇し、園長にはスタッフ構成の見直しを図るよう指示しており、園のカリキュラムや環境などによって付けられるランクを一つ下げる措置をとったという。

ちなみにアメリカでは昨年、保育士2人が児童虐待の容疑で逮捕されていた。園児の手を踏みつけ、背中を蹴る保育士の姿が保育園のライブ映像に映し出され、保護者が警察に通報したという。

画像は『青蜂侠 2023年10月13日公開 YouTube「幼兒園老師逼孩子吃嘔吐物?沈陽通報:屬實,責令辭退」』のサムネイル、『捜狐 2023年10月14日付「“幼师逼迫孩子吃呕吐物”,官方通报」(受访者供图)』『Metro 2022年6月8日付「Nursery teachers ‘caught abusing children by parents watching live feed’」(Picture: WSBTV)』『WFLA 2021年10月29日付「Babysitter arrested after mom checks camera, sees child abuse, police say」(New Bern Police photo)』『今日聊城头条 2020年11月2日付「官方回应 #幼儿园男童3楼跳下被保安接住」』『自由時報 2019年5月20日付「「痛痛」別針刺女娃小手15下 家長怒告 幼園師下跪道歉」(記者許國楨攝、取自網路)』『The Mirror 2017年6月17日付「Nursery school pupil suffocates to death after teacher‘tapes her mouth shut with glue because she was being too chatty’」(Photo: AsiaWire)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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