我が子のように犬をかわいがっている飼い主にとって、犬の健康が悪化することほど辛いことはない。犬ジステンパーにかかり下半身が麻痺してしまった犬は、寝たきり生活を余儀なくされ、精神的にかなり落ち込むようになった。
そんな愛犬の姿を見て心を痛めた飼い主は、仲間ができればと1匹の保護猫を家族に迎え入れた。すると猫は犬に対して愛情を注ぐようになり、2匹の間には友情が芽生えた。
猫のおかげで少し元気を取り戻すことができリハビリを始めた犬は、家族全員に励まされながら献身的なサポートを受けているという。
Rescue Cat Motivates Disabled Dog Walk Again
シャーロット(メス)は生まれたときはとても元気な犬だった。だが、しばらくして犬ジステンパーを患い、後ろ脚2本が完全に麻痺状態になってしまった。
動きを奪われたシャーロットは自力で何もできなくなり、飼い主はベッドを敷いてシャーロットの餌や排せつなどの世話を献身的に行った。
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シャーロットからしてみればそれは突然のことで、自由を奪われた困惑も大きかったことだろう。
仲間の犬たちが走り回って遊んでいるのにシャーロットはもうそれができなくなってしまったのだ。
飼い主は少しでもシャーロットが孤立しないようにと、他の犬たちを外で遊ばせたり散歩に連れて行ったりするときにはシャーロットを抱えて外に出した。
だが、来る日も来る日も限られた場所に横たわっていることしかできないシャーロットは、次第に精神を病んでしまうようになった。
それに気付いた飼い主は心を痛め、シャーロットのために友達を迎え入れることを決心した。
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そして、保護猫のオラフ(オス)がやってきた。
オラフとシャーロットの間に友情が芽生える
保護施設から引き取ったオラフは、使命を帯びた小さなヒーローのようにシャーロットと一家の前に現れて奇跡をもたらした。
オラフは、すぐに意気投合したシャーロットに対して愛情と気遣いでもって励まし支える存在になったのだ。
オラフによってシャーロットの日々は変わった。もう以前のように落ち込むことはなくなった。
そばにはいつもオラフが寄り添ってくれている。体が思うように動かなくても、孤独になる必要はないのだ。
少し元気になってきたシャーロットを見ることほど、飼い主にとってうれしいことはない。
オラフを家族に迎え入れたのは私たちにとって最善の決断でした。
本当に注目に値するのはオラフの直感的な性質です。
オラフは同情と共感の心を持っていて、シャーロットの苦痛を察知し慰めるために全力を尽くしてくれる存在です。
まるでオラフには第六感があり、シャーロットの心身の痛みを理解する生まれつきの能力があるかのようだと飼い主は話している。
強い絆が2匹の間に育まれるように
オラフとシャーロットは、友達という枠を超えて特別な絆を育むようになっていった。
シャーロットにとって、オラフはどんな薬にもできない安らぎと癒しを与えてくれる存在だ。
2匹の間の愛には種によって定められた境界などない。
シャーロットへのオラフの接し方を見ていると、人間と同じように動物も思いやりと共感、理解の気持ちを持つ能力があるように思える。
リハビリに励むシャーロットを支える周りの愛
今、シャーロットは頑張ってさまざまなリハビリにチャレンジしているところだ。生涯半身麻痺と診断されたが、飼い主はまだ希望を捨てていない。
シャーロットのために車輪のついた器具を改装してシャーロットの四肢に装着したところ、少しだが歩くことができるようになった。
また水中で歩く練習もしている。そばにはいつも飼い主とオラフがいる。
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TikTokアカウント『charlottes_recovery』では、一生懸命がんばって生きようとしているシャーロットの姿がシェアされていて、多くのユーザーから励ましの声が寄せられている。
References:Mom adopts cat for paralyzed pup and it turns out being the best decision she could have made/ written by Scarlet / edited by parumo
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