毎年、さまざまなトラブルが発生していた『渋谷ハロウィン』。
10月31日のハロウィン前から一部の仮装した人々が、東京都渋谷区にある『渋谷センター街』に集まり、軽トラックを横転させるなどの騒動や、ゴミ問題などを引き起こしてきました。
治安を維持するため、ボランティアの人たちが清掃に当たるなどの尽力をしてきましたが、危険な場所と化していたことは否めません。
『渋谷ハロウィン』に変化が!バーガーキングの決断
2023年10月27日に、ハンバーガーチェーンの『バーガーキング』は声明を発表。
かつては、ハロウィン期間限定で渋谷センター街に『バーガーキング SHIBUYA GHOST STORE』をオープンし、ゾンビのコスプレやゾンビメイクで来店した人にサービスを提供していました。
しかし、2023年は異なるようです。
『バーガーキング』の渋谷センター街店は、ハロウィン当日に臨時休業になるとのこと。
その間は店舗の清掃を徹底的に行い、より多くの人々に愛されるバーガー店を目指し、同年11月1日からきれいになった店舗で営業を再開するそうです。
バーガーキングの判断には、称賛の声が相次ぎました。
・適切な判断ができる、最高なハンバーガー店だぜ!
・渋谷にあるお店は、この時期大変ですね…。
・トラブルが発生する前の対策が重要。
・店側が、ここまで自粛しないといけない環境がおかしいんだけどね。
・この英断を支えるため、ハロウィン当日は別の店舗でハンバーガーを食べます。
渋谷区が「来ないで」
バーガーキングの対応は、渋谷区が同年に発信しているメッセージ「渋谷はハロウィンのイベント会場ではありません」に合わせたもの。
渋谷の街に同じメッセージの看板を立てるとともに、SNSでも大々的に注意喚起をしています。
【注意】渋谷はハロウィーンのイベント会場ではありません。
— 渋谷区 (@city_shibuya) October 17, 2023
路上でのハロウィーンを目的に渋谷駅周辺への来街を控えていただきますよう、お願いいたします。ハロウィーン期間中は条例で路上飲酒が禁止されています。安全・安心を守るため、皆様のご協力をお願いいたします。 pic.twitter.com/HctDnF1QWS
渋谷区の長谷部健区長は、ハロウィン前に行った会見で、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことから、訪日外国人をはじめとした多くの人が来訪する懸念を表明。
安全を守るため、条例に基づき同年10月27日の夕方から、11月1日未明の渋谷駅周辺での路上飲酒を禁じています。
また、ハロウィン直前の10月28日と、当日の31日は、近隣店舗に酒類販売の自粛を求めました。
イベントを楽しみたい気持ちは、多くの人が理解するところ。ですが、マナーを守らない人々の暴走を許しては、人命にも関わるでしょう。
渋谷区の姿勢は、ハロウィンの在り方を社会で考える機会となっています。
[文・構成/grape編集部]
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